ヤヨイは顔を寄せ、愛撫を始めた。
人妻にしてはぎこちなさの残るフェラチオ。
でもその分、ヤヨイの気持ちが込められている。
妻にはおざなりなセックスしかせず、他の女にその捌け口を求める男に改めて怒りがこみ上げてくる。
今度は俺の番だ。
ヤヨイを俺好みの女に染めてみせる。
フェラもイクときの言葉も、俺が教え込んでやる。
ヤツが自分だけのものだと思い込んでいる妻を抱いたとき、俺が経験したと同じように、他の男の影を感じさせてやる。
そしてお前の番だ。
お前の頭の上がらない奥さんを、身も心も俺のものにしてみせる。
妻を他の男に奪われる苦しみを味合わせてやる。
タカシはヤヨイの躰を責め続けた。
躰が馴染み、何度もイカせ続けるまで。
その日、タカシは仕事を終え会社を出た。
復讐の準備は進んでいる。
でもそれが完遂されるまで気持ちが晴れることはない。
タカコを抱いてからしばらく日がたっていた。
俺はヤヨイとの密会に専念し、タカコを抱いていない。
あの益々性欲を増したタカコのことだ、俺の目を盗んでオナニーに耽っているに違いない。
もうそろそろだな。
まだ自分ですら気付いていない、その淫乱な本性を暴き出してやる。
そして、、、報復してやる。
それが一番肝心だ。
そしてそれが一番難しい。
「タカシさん、、、」
後ろから声をかけられる。
振り向くと、そこにはナツナが佇んでいた。
つづく
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