三月ほど前の同窓会で二人は再会した。
サトシは相変わらずのイケメンで、あの頃よりもずっと男臭さを増し、女を惹きつける雰囲気を身にまとっていた。
高校時代のトキメキが胸によみがえる。
二人だけで少しだけ話が出来た。
アズサのことを、すごくキレイになったと褒めてくれた。
お世辞ばっかりと、わたしは返したが、サトシの視線がわたしの顔や胸に熱く注がれていることに気付いていた。
すごくドキドキしていた。
夫には少しだけ憧れていたと誤魔化すように言っていたが、高校のときはずっと本気でサトシのことが好きだった。
思い切ってバレンタインのとき熱い気持ちを告白した。
でもサトシにアズサとはこれからも、いい友だちでいたいと優しく断られてしまった。
わたしは恋心に踏ん切りをつけた積もりだったが、サトシの面影を忘れることは無かった。
愛する夫と結婚していても、、、今もまだ、ずっと、、、
サトシも結婚していた。
サトシには子供もいた。
自分に似てやんちゃで困ると嬉しそうに話していた。
もっと話をしたかったけど、サトシは用事があると一次会が終わると帰っていった。
別れ際に連絡先を交換したが、きっともう逢うこともないだろなと、寂しさを感じていた。
わたしは夫の待つ家に帰った。
その夜、わたしは夫に抱かれた。
自分から激しく夫を求めていた。
頭の中にサトシが浮かんでいた。
サトシを想いながら、いけないことだと思いながら、アズサは激しく燃えた。
五日後の午前中、サトシから突然の電話があった。
今日朝一に予定していた仕事の打ち合わせが相手の都合でキャンセルになった。
今日の予定はそれだけだったから時間がある。
突然で悪いけれど、よかったら二人で食事でもと誘われた。
アズサは胸が踊った。
食事ぐらいならと自分を納得させて、待ち合わせの場所を決めた。
サトシは車で来ていた。
自家用車だった。
朝一だったから自分の家から直行したとサトシは言った。
サトシは車で拾ってくれた。
アズサは余り派手にはならないように、オシャレをしていた。
食事をするだけだったが、昔憧れていた男にガッカリされたくない。
上品でいて、なおかつ躰のラインをキレイにみせる服装を選んだ。
普段は目立たない大きな胸を少しだけ際立たせた、そして谷間もやや大胆に覗かせるサマーニットを身につけた。
そんなアズサをサトシはいっぱい褒めるくれた。
食事中、二人の話は弾んだ。
高校時代の思い出話に花を咲かせた。
楽しい一時に自分が人妻だという意識が薄れていく。
サトシの視線がアズサの濡れた唇や、突き上げる胸に突き刺さる。
男の欲望をうちに秘めた熱い視線だった。
アズサはそれがイヤでは無かった。
むしろもっと見て欲しい。
わざと身を乗り出して、胸の谷間を更に見せつける。
その意図に気付いているのか、あからさまにサトシが覗き込む。
純白のレースのブラジャーが間違いなく見られてる。
躰がカッと熱くなる。
これぐらいならいいわ、、、
いいや、胸ぐらいなら見せてあげてもいい、、、ううん、触られてもいい、、、
なぜかわからない、そんな思いが頭をよぎる。
ダメよ、わたし何を考えているの?
自分の顔がまっ赤になっていることに気付いて、思わず俯いてしまう。
サトシが悪いんだよ、、、
そんな目でわたしを見るから、、、
サトシ、、、わたしが、、、欲しいの?
躰が熱い、、、サトシを見れない、、、
サトシはニヤリと唇を歪めていた。
つづく
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