週が変わって、火曜日。
私が出勤すると、社内では問題が発生していた。
外部に発注をしていたシステムの一部の構築を請け負っていた業者に進捗確認をしようと連絡したところ、連絡がつかなくなってしまった。
私は課長と共に直接業者に向かうと、事務所はもぬけの殻になっていた。
私「これって……」
課長「………まずいぞ。すぐに部長に連絡を!」
私「はい!」
本社へ戻り、部長、課長と私の三人はすぐに役員室に報告へ入る。
今回私が請け負っていたプロジェクトには相当な資金が投入されている。
当然、全ての行程は社長以下の取締役への報告、決裁が必要な重要案件だった。
部長「大変申し訳ございません!」
部長に倣い課長、私も社長室で頭を下げていた。
社長「起きてしまったことは仕方ない。今はとにかく先方に事情を説明して、期日を先延ばししてもらうしかないだろう。」
部長「かしこまりました。早急に説明に行きたいと思います。」
社長室を出るなり、部長は私に取引先へ直接出向いて状況を説明するよう下命が下り、私は課長と共にI社へ向かうことになった。
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