「おぉ早いやん。ちょっと話があって急に呼び出して悪かった。」
「いや、私は特に予定もないしな。」
「それなら良かった。呼び出しておいて悪いんだが、1時間ぐらいしか時間がないんだ。」
「寺沢も忙しいからな。全然問題ない。じゃあ店に入ろうか?」
私と寺沢は吉田の店に入った。相変わらず店内は客で賑わっていた。
「らっしゃい。おぉ、寺沢と高木かぁ。まぁまぁ座って。」
吉田の奥さんである清美が私たちを座敷へと案内した。
「ねぇねぇ、寺沢さん。この前、街で見かけた綺麗な人って奥様ですか?」
「え?街でってどの辺り?」
「あそこですよ。最近出来たフレンチの店の前あたりで。」
「あっ、あの時か。あ、あれは仕事関係の人だ。」
「そうなんだぁ。すごく綺麗な人だったし、寺沢さんのあんな笑顔見たことがなかったからねぇ。てっきり奥様かと思ってました。失礼しました。ご注文は何にしますか?」
寺沢と私は今日のオススメを聞いてそれを注文した。
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