腕に当たる柔かな彼女の大切な部分が私の腕を通して全身にその気持ち良さが広がっていった。まさに極楽のような時間だった。
「ともひささん、どう?」
「めっちゃ気持ちいい。ゆきのあそこは柔らかくてとろけてしまいそうだよ。」
率直に思った感想を述べたのだが、私の頭の中ではまたしても「あきら」という言葉の呪縛から離れられなかった。彼女にそのことを聞いた方がいいのかどうか?私は迷った。そういえば、私は彼女の苗字も知らなかった。もちろん、彼女も私の苗字など知らないそんな二人の関係だった。不倫をするのに苗字は関係なかった。むしろ苗字を知ってしまうととたんに、他人といった線が二人の間に明確に引かれるようで怖かった。
※元投稿はこちら >>