しばらくさおりさんは呆然としてへたり込んでいた。
顔の筋肉はほころび、だらしなく口が開けられ目は虚ろだった。
僕はさおりさんに近づき彼女の腕を右手で掴みその場に立ち上がらせた。
だが、彼女の身体には全く力が入らずすぐにまたその場にへたり込んでしまった。
行き交う人たちが怪訝そうな顔でこちらの様子を伺っていた。
さおりさんの表情は一転して急に大笑いし始めた。
彼女の脳の中で異変が起きたようだった。
彼女の目に力が宿り、身体にも力が戻ってきたようだった。
さおりさんは股を左右に大きく開き、トイレをする格好を作った。
顔がどんどん赤くなっていった。
全身に力が入っていくのがわかった。
「んんんんんっ、、、んっ、、ふぁぁ、、」
という、さおりさんの声とともにかりんとうのようなものが彼女のあそこの奥から出始めるのがわかった。
「んんんんんっ、、、はぁぁぁあ、、、」
途切れることなくしっかりと長い固形物がとぐろを巻いたような形が地面に作られていった。
昼食で食べたものがすべて外気にさらされようと必死になって出ようとしていた。
モニュメントの周りにいた人たちがその異臭に気づいた。
さおりさんに向かって指を指す人
友達と何やら小声で喋り出す人
スマホを取り出して写真や動画を撮る人、、、
人々の目線がさおりさんに痛いほど突き刺さるが、さおりさんはそれらを物怖じせずただただ自分の体内から生み出される黒い固形物を最後まで出し切ろうとしていた。
すべてを出し切ったさおりさんは、不意に立ち上がり僕の方へと近づいた。
「琢磨さん、ありがとう。私吹っ切れました。旦那とは別れずにあなたとあなたのお父様のペットとして生きていきたいと思います。これからもご指導のほどよろしくお願いします。」
突然のさおりさんの告白で僕は面食らった。
だが、完全にさおりさんの脳を支配できたという達成感が僕を心地よい気持ちにさせてくれた。
僕と親父はさおりさんと腕を組み、親父のシボレーアストロが停まっている駐車場へと向かった。
その時のさおりさんの軽快な歩みに僕は嬉しさを隠しきれなかった。
大学で心理学を専攻したからといって何の役に立つのかわからなかったが、こうして一人の女性をコントロール出来る心理学に心の底から関心を持つようになった。
これからのさおりさんとの性生活をどのように進めていくかを考えながら僕は親父の車に乗り込んだ。
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