対面に座る主婦達はキャラクターのショーをそっちのけで、さおりさんの動きに目が離せなくなっていた。
いつのまにか主婦達の手に持っていたはずのスマホがさおりさんの方に向けられていなかった。
自らの快楽を得ようと手を股において、腰をもじつかせてその感覚に酔いしれていた。
ショースペースの真ん中で踊っていたキャラクター達もさおりさんの方を見るだけでなく、主婦たちの方を見る機会が増えていった。
ダンスを踊るキャラクターの一つがやや前のめりの姿勢に変化していった。
おそらく着ぐるみの中に入っている男性のモノが大きく変化したのであろう。
分厚い着ぐるみからは中の変化を見ることは出来なかったが、そのキャラクターの姿勢は明らかにそういった状態であることを容易に想像させてくれた。
ショーが終わりキャラクターたちがショースペースから退場する際、さおりさんや主婦たちの姿をしっかりと見ながら退場していった。
キャラクターがいなくなったショースペースには子どもたちがキャーキャー言って走り回るようになった。
その声でハッとして主婦たちは手の動きを止めた。
だが、上気した主婦たちの顔からはまだまだ物足りないといった感じを受けた。
僕たちはその場を離れておみやげ屋さんに向かった。
主婦たちもその場から立ち上がり僕たちと同じ方向に歩いてきた。
みやげ屋さんに入ると子どもたちとその親たちでごった返していた。
先程水色のパンティを濡らしていた主婦がさおりさんのそばに近づいてきた。
彼女はさおりさんの耳元に手と口を近づけ内緒話をするかのような姿勢で何やらさおりさんに呟いた。
彼女がさおりさんから離れると僕はさおりさんに何を彼女から言われたのかを聞いた。
さおりさんから聞いた内容は、彼女の名前は望月瞳。さおりさんの露出を見て自分の中で何かが弾けたのだと告げてきた。
そして瞳さんはみやげ屋さんの隣にある身障者用トイレで待ってる旨をさおりさんに呟いたようだった。
僕はさおりさんに身障者用トイレに行くように指示した。
さおりさんは少し笑みを浮かべたような表情をし、身障者用トイレに向かった。
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