駐車場に車を止めると人目を避けるように急いで家に入った。
玄関に入り鍵を閉める。
カチャ・・・鍵の閉まる音と共に緊張の糸が切れたのかどっと疲れが込み上げてきた。
極度の緊張と興奮から解放されリラックスモードになる。
翠は玄関を上がり真っ先にバスルームに向かった。
浴槽に向けてシャワーを出すとワンピースを脱ぎ、下着を外した。
今になって考えるとまるで異常な行為だった。
見知らぬ男に陰部を弄られ何度も絶頂を迎え、あげくの果てには自分から男のモノに手を伸ばしてしまった・・・
『受け入れる』ではなく『求めて』しまったのだ。
家族に対する裏切り行為。
自分の性欲を理性で抑えられなかった事を翠は自ら恥じた。
翠は頭からシャワーを浴びた。
汚れた自分を洗い流したかった。
タオルにボディーソープを出すといつもの様に体を洗った。左手から首、胸を過ぎて右手、背中・・・
ルーティーン作業で体が清められていく。
そして最後に陰部に手を伸ばす。
昨日までとは明らかに違い、洗うために触ったとは言え敏感に反応してしまう。
割れ目に指を滑らせる。
ボディーソープの滑りとは異なる湿り気がお湯で洗い流される。
翠の体は洗うためにクリトリスに触れるだけで腰をブルッと反応させてしまうほど敏感になっていた。
(ヤダ・・・どうしちゃったんだろう。今までこんなこと無かったのに・・・)
敏感に生まれ変わった自分の体を確かめるようにもう一度クリトリスを擦り上げた。
「あっ・・・」思わず声が出てしまう。
(嘘でしょ・・・洗うだけなのに)翠は意を決して膣口に中指をあてがうとゆっくりと侵入させた。
「アアァッ・・・んんっ」想像異常に体が反応する。
田辺に弄られた場所に指を向かわせる。
もう少し・・・という所で微妙に指の長さが足りなかった。
田辺に弄られた時とは比べようもなく、かえってあの異常な空間での出来事を鮮明に体に刻み込んでしまった。
今までよりも刺激に対して敏感に反応するようになった体。
翠は自らの肉体の変化に驚きと少しの恐れを感じた。
(どうしよう・・・こんなに感じる体になっちゃって・・・これからどうなっちゃうの・・・)
果たしてセックスレスの夫と今まで通りの生活を続けていけるのだろうか?
膣に埋め込んだ中指をゆっくりと動かす。
「んんっ・・・」美しい翠の顔がイヤらしく歪む。
眉間に皺を寄せると指に力を込めた。
「ハァッ・・・」呼吸が荒くなる。
指の動きに合わせて腰がビクン・・・ビクンと反応する。
指の動きを邪魔するかのように膣壁が指を締め付ける。
締め付けが強くなるほど快感の波が大きくなる。
翠の奥から溢れ出す粘液を指に絡ませながら刺激を強める。
大きく丸い尻がプルンプルンと揺れる。
左手で乳首を弾く。
上半身もブルッと身震いする。
翠はシャワーを浴びながら自らの肉体を責めた。
胸と陰部。上下の性感帯を激しく刺激する。
やがて大きな波を迎えると翠の体は痙攣を止め、硬直した。
硬直『は』した・・・確かに。
しかし田辺から受けた行為での快感には足元にも及ばない。
あの刺激から比べれば・・・遊びのようなものだ。
今までの翠の体には充分だった刺激も今となっては欲求不満を高める結果にしかならなかった。
(もしあの時に・・・最後までしていたら・・・)ふと翠の頭にそんなことが浮かび上がった。
(あの硬さ・・・太さ・・・普通じゃなかったわ。あんなのが入ってきたら・・・)
翠の体の奥が熱くなる。
欲求と共に淫液が溢れ出す。
翠は脱衣場に置いてあったバッグからピンクローターを取り出した。
浴槽に向けたシャワーは大きな音を立てローターの振動音を消す。
右手に持ったローターを軽くクリトリスに当てる。
「ウウッ・・・」体の芯まで痺れるような刺激が走る。
少し強めにクリトリスに押し当てる。
「あっ・・・ダメ・・・」早くも腰がビクンと反応する。
「ダメ・・・気持ちいい・・・田辺さん・・・」
翠の口からこぼれた言葉・・・先程の行為を思い出し、翠は快感を高めていった。
「そこ・・・もっとして・・・お願い田辺さん・・・」クリトリスを擦るローターに力を込める。
「あっ・・・イク・・・いきます・・・」
翠は腰をビクンビクンと揺らすと膣口から淫液を溢れさせ果てた。
「ハアハア・・・」荒くなった呼吸を整える。
翠は振動を続けるローターを膣口に当てると力を込めて自らの内部へと送り込んだ。
微かに聞こえる振動音。
小さくなった音と反比例して快感のレベルが一気に高まる。
美しい翠の顔が快感に歪められる。
半開きの唇から言葉にならない声が溢れる。
「ハァッ・・・ウッ・・・」全身を波打たせながら翠は中指でローターを更に奥に押し込んだ。
スイッチを手に取る。刺激を高める為につまみを動かそうとするも、すでに最強になっている。
(もう・・・どうしちゃったのよ私。もっと気持ち良くなりたいなんて・・・)
膣の奥で気持ちいい所を刺激し続けるローター。
程なくして翠の体は波打つ感覚が短くなるとやがて足を真っ直ぐ伸ばし、指先まで反り返らせ硬直した。
「ウグッ・・・」
翠の口から言葉にならない声が洩れ呼吸が止まる。
少しすると荒い呼吸と共に硬直がほどけた。
「ハァハァ・・・」呼吸を整える。
スイッチを切るとコードを引っ張りローターを引き出そうとした。
膣口がギュッと閉じてなかなか引き抜けない。
翠は指を侵入させ入口をほぐした。
少ししてヌルンとローターが飛び出す。
(こんな小さい玉が抜けなくなるほど締まるんだ・・・あんなに太いの入れたらどうなっちゃうんだろう?田辺さんは子供を産んでたら入るみたいな事を言ってたけど・・・でも無いわね。やっぱり浮気はダメよ・・・)
翠は軽く体をシャワーで洗い流すとゆっくりと湯槽に浸かった。
※元投稿はこちら >>