家に入ると後ろ手にドアを締め、目を閉じて先程の自分の行動について考えてみた。
【今日、初めて会った人なのになんであんなことしたんだろう・・・ちょっと好みの顔だったから?男の人の肌が恋しくて?それとも・・・自分を汚したかったから】
陽子は常に良識と常識で判断し、行動してきた。
誰が見ても羨むような相手と結婚し、看護師という安定した資格を取り、決して目立たず、道を逸れず、常に安全と安定を求めてきた。
その結果、今の安定した生活を手に入れた。
それが今、小さな小さな音を立てて変わり始めた。
鞄と下着の入った紙袋を置くと自分の胸を揉んでみた。
【やっぱり違う。自分でするのと男の人にされるのでは・・・何より心の苦しさが無い】
荷物を持ち、部屋に上がり急いで夕食を取った。
9時を過ぎてもまだ夫は戻らなかった。
【今日も12時を過ぎるのかしら】
浴槽にお湯を張り、ブラウスのボタンに手をかけた。
【そうだ、そういえば連絡先を貰ったんだった・・・】
陽子はリビングに戻ると鞄からスマホを取りだし、貰った名刺のアドレスを入力した。
『先程はありがとうございました。中井です。まだお仕事されてますか?』
当たり障りのない内容を入力しいざ、送信を押そうとすると・・・【こんなメール送っていいのかしら。だいたい私は何を期待してるの?】
いつもの道徳心が顔を覗かせ、陽子の小さな冒険心を押さえ込む。
今までの陽子なら削除してまた正しい道に戻ったに違いない。
しかし今日の陽子はほんの少しの躊躇の後、送信と書かれた文字を押した。
【送ってしまった】
とたんに鼓動が早まり、顔が熱くなるのが分かった。
スマホをテーブルに置き、風呂場のお湯を止めに行った。
リビングに戻るとスマホがメール受信を示す明かりを放っている。
メールを開くと『先程はお世話になりました。自分はまだ社に残りアンケートの集計をしています。もしよろしければこちらのアドレスにメールをいただけますか?』メールにはdocomoのメールアドレスが書かれていた。
陽子はそのアドレスを登録すると再び入力を始めた。
『さっきはすみません、急に人が来たからビックリしちゃって。今、一息ついてさっきは悪いことしちゃったな~って思ってたんです。あっ、そうそう、今日の下着はそちらのものでしたよ』送信。
すぐさまメールが届く。
『そうですか、弊社の物を着用していただいてたんですね、ありがとうございます。出来たらどんな感じか見てみたかったんですが・・・』
【確かにチラッと見せて刺繍の部分を触らせた位だからな~。】
いつもなら考えられない大胆な考えが頭に浮かぶ。
陽子はおもむろにブラウスの左側をまくりブラジャーの写真を撮った。
メールに添付し送信した。
動悸がする。
体がうっすらと汗ばむ。
もう何年も味わってないこの感じ。
【今までの私とは違う。今までは我慢して自分を押さえつけて・・・でも今日からは違うの】
スマホが受信を知らせる。
『凄いです。感動するほど美しいです。こんなに美しい女性の体は見たことがありません。もう仕事の疲れなんて吹っ飛んじゃいます』
【美しいって・・・最近言われてないな。そっか、私って綺麗だったんだ・・・】
思わず笑みがこぼれる。
陽子はスマホを持ったまま脱衣所に入った。
鏡の前でブラウスを脱ぎ、スカートとブラジャー姿になる。
スマホを鏡に向け両腕を閉じ胸を寄せてシャッターを押した。
ピロリン。
シャッター音がするたび陽子の体の奥が熱くなり女としての反応を見せ始めた。
『中井さん、凄いです。モデルでもこんなに綺麗な人はいません。こんな体を自由に出来るご主人が羨ましいです』
【自由というか放任?放置?だからこんなことしちゃうのよね】
メールに夫が出てきたことで陽子の心の中に当て付けのような、夫の知らないところで汚されたいような気持ちが溢れだしてきた。
スカートを脱ぐと下着姿になり、首から下を画面に収めシャッターを押した。
ブラジャーからこぼれそうな大きなバスト、程よく締まったウエスト、丸みを帯びた大きめのヒップ。
30代の女の理想的な体がそこにあった。
最近のモデルのように痩せすぎでもなく、かといってふっくらしているわけでもない。
女盛りの体だ。
陽子はパンティがうっすらと濡れていることに気付いた。
スマホが受信を知らせる。
『もう仕事にならないです。今日はもう帰ります。また近いうちに会っていただけますか?』
『またその時は連絡下さい。もしかしたら私から連絡しちゃうかも知れませんけど』
スマホを洗面台に置くと下着を脱ぎ、パンティを見るとちょうどアソコの部分にネットリとイヤらしい汁が着いていた。
浴室に入りかけ湯をする。
股間に手をやると予想以上に粘液が溢れだしていた。
陽子は膝を開いて腰を下ろすと人指し指に溢れ出した粘液を絡ませ少しずつ上えと進めた。
閉じた割れ目がもう終わらんとする頃、小さな陰核を指が探り当てた。
「あっ・・・」とっさに声が出る。
今までこんなことをしたことが無かった陽子には充分過ぎる刺激だった。
次から次から溢れ出す粘液を指で掬い陰核に擦り付ける。
開いたら膝がかすかに痙攣を始める。
膨らみと硬さを増した陰核はさらに快感を高め、陽子を未知の世界へと連れていった。
膝を目一杯に広げ、粘液を絡ませた指で陰核を愛撫する。
陽子の膝と腹筋が規則正しいリズムで痙攣を始めた。
「んんっ・・・ああぁぁ・・・」陽子の膣が収縮を始め、愛液が泡を立てて滴り落ちる。
「はぁぁ・・・・」陽子の全身が規則正しく痙攣する。
この夜、陽子は初めて自分の体を自分で慰めた。
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