メディカルセンターにて… 2
《病棟徘徊 3》
俺が先に診察を受けた。
「内視鏡で手首に有るのも吸い取ってしまいましょう。表面のポッコリしてる所だけ注射器か何かで吸い取っても、あとから手首内部のモノが出てくるでしょうから、来週の水曜日 如何ですか?」
「はい。お願いします」
「はい。では水曜日 9:30~ と言うことで、来週いっぱいは大事をとって 仕事はお休みされた方がよろしいでしょう」
「院内で少し休んで頂いて その日のうちに帰れますから」
次いで 看護士さんから説明を受けた。
診察を終えて出てくると 裕美さんの隣には見知らぬ御婦人が座っていた。
「(診察)どうだった?」
「水曜日に内視鏡で…」
「その日のうちに帰れるって…」
と、すぐに裕美さんがよばれた。
その裕美さんと入れ替わって 御婦人の隣に座って裕美さんを待った。
「奥さまですか?」
「ご夫婦で大変ですね」
「ええ」
「似た者夫婦ってやつですかね、2人で同じような所に…」
看護士さんはフルネームで呼んでいたが この御婦人は俺が呼ばれているのを聞いていない、適当に話しを合わせた。
裕美さんが出てくると 俺もそのまま立ち上がり、会計の前のソファーで受付番号が表示されるのをまった。
「(先生)なんだって?」
「手術をしましょう、手術の方が早く楽になりますから。って」
「火曜日に入院して 水曜日に手術、木曜日は安静にして様子をみて、金曜日に作業療法士さんとかから 動かし方とか教えてもらって 退院。ですって」
「でも、当院には外来でのリハビリ施設は在りませんので 抜糸までに何処か探しておかれた方が良いでしょう。だって」
「どっか知ってる?健さん、接骨院とか」
「抜糸は その次の水曜日になるみたいだけど、結局 10日はダメかぁ」
「ねぇ、(接骨院)知ってる?」
「あっ、会計終わったら《入退院センター》に寄ってって、説明とか書類とか」
「健さん、一緒に行ってくれる?」
「うん、構わないけど」
先程から裕美さんの俺の呼び方が『健さん』に変わっていた。
『田中さん』『山根さん』に距離を感じるとは言っていたが 流石に『健さん』は高倉健さんの様で気が引けた。
会計を済ませて入退院センターを訪ねた。
会計で渡された予約表をだし、ソファーに座って待った。
「あのぉ、『健さん』て 何だか…」
「良いじゃない『(高倉)健さん』みたいで。ホントは『健ちゃん』って呼びたいけど流石に外ではねぇぇ」
「良い歳した旦那を「健ちゃん」は無いでしょ?、ね?。外では『健さん』、そのかわり ねっ…!?」
「はいはい」
裕美さんと2人 並んで説明を聞いて 書類を受け取って、またソファーに腰かけた。
「保証人、『田中…』って書かなきゃなんないのよね?」
「やだなぁ そんなの。健さんの書いて良い?、って そんな訳にはいかないよね」
1人ブツブツと言っている。
「…帰ろ…、健さん」
と書類を これもまた三本の矢印マークの付いたショルダーのバッグに仕舞いだした。
「裕美、ちょっとトイレ、いい?」
「私も(オシッコ)、行こ」
1Fの隅にある《夜間休日入口》近くのトイレを目指した。
広い多目的トイレに洋式便座だけでなく 男性用の小便器もあったハズ。
『あそこなら この時間 人の出入りも少ないだろう?』そんな事を思っていた。
そのトイレの表示が見えてきた。
廊下の突き当たりの窓の向こうには警備員さんが立って警戒している。
トイレの前で辺りを見回し 裕美さんを先に…続いて俺がトイレに入った。
バッグを肩から下げたまま 裕美さんが抱きついてきた。
過呼吸の様な 荒い息の裕美さんの唇が迫ってきた。と、すぐに裕美さんの舌が俺のクチの中で暴れまわった。
「見せて」
「お願い…」
「見てみたいの 健ちゃんがオシッコするところ、お願い、ダメ?」
「…残念」
「出ないよ、こう なっちゃったら」
ズボンとパンツを一気に下げると怒張が勢い良く跳ねあがった。
「…そうなの?」
そう言いながら裕美さんが しゃがんだ。
「…入れて…。お願い」
そう言いながら咥えた。
裕美さんに咥えさせたまま 体を入れ替え 便座に座った。
尻を高々と上げたままの裕美さんが喰らいついている。
上体を起こし 後ろを向いてスカートをたくし上げ 後ろ手に怒張に手を添え 導き 腰を下ろしてくる。
ゆっくりと腰を前後させている。
前後から円にかわり 上下にかわる。
また前後に戻り 上下にかわり、少しずつ速度をあげてゆく。
便器の蓋が水のタンクに 俺の座る便座がその下の便器にあたる、裕美さんの動きと共に その音がトイレ内に響いてゆく。
「…届いてる」
「届くのぉ」
「届くの 奥にィ」
「イイわぁ、イイ、イイのぉ」
「そこぉ、そこダメぇ」
「いくッ いっちゃう」
「イってぇ、一緒に、一緒にイってェェ」
便器同士の当たる音に 裕美さんの言葉がかき消され きっと外には聞こえていないだろう。
むしろ便器同士の音の方が気になった。
が、もう そんな事はどうでも良かった。
便座に料亭をつき 必死に腰を突き上げた。
「イってェェ」
「一緒にイってェェ」
「かけてぇ、奥にかけてェェ」
「イヤァァァァ」
俺の放出と同時に そう叫んで 裕美さんが果てた。
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