【第3話 純白の掘り出し物と白濁の忘れ物】
先日あんな事を仕出かしたのに、清々しい表情で奈美さん宅のインターフォンを押していた。
あの後奥さんからの留守電があった。
"ありがとう、助けてくれて。私嬉しかった。"という予想もしなかったメッセージでした。
思い返せば帰り際に掛けてくれた言葉も、フォローじゃなかったのかも、そう信じた。
奥さんはニコニコして玄関を開けてくれた。
お互いあの話題には触れず、挨拶を交わして俺は作業に奥さんは家事を始めた。
勿論そこに気不味い空気なんて存在しない。
7月の蒸し暑さの中、汗だくになりながら浴室の水栓交換に勤しむ。
およそ30分後、キッチンに立つ奈美さんに声を掛けた。
「奥さーん!浴室の方、問題なく取り付け終わりました!」
駆け寄って来る彼女もまた、暑さでやられていた。
フェイスタオルで額の汗を拭いながら、使い方の説明を聞いていた。
汗が滲んだピンク色のブラウスは少し胸元が肌蹴て、いつも付けているローズ系の香水が香っていた。
「それじゃあ、キッチンの方にも取り掛かりますね。」
と次の準備を始める。
「トゥルルルル‥‥トゥルルルル‥‥」
廊下の奥で電話が鳴った。
一目散でリビングへ向かった奥さん。
浴室の片付けを終え道具一式を纏めていたところに、慌てた様子で彼女が戻ってきた。
「ごめんなさい、私急用が出来ちゃって 。」
「そうなんですか‥‥それならキッチンの方の交換は次回にしますか?」
「すみません、そうしてくれますか?」
「じゃあ、今日はこれで失礼しますので。」
纏めた荷物を持ち上げる。
「あ、待って!実は洗濯機の蛇口が水漏れしてるの、少しなんだけど。今日出来れば直してほしいの。」
「でも、俺ひとりって訳には‥‥」
「いいの、勅使河原さんの事信じてるし。それに20分くらいで帰れると思うから‥‥お願い」
早く出掛けたい様子で慌てている。
「わかりました。一旦これだけ片付けてきます。」
必要な道具だけを残し、俺は荷物を仕舞いに外へ行った。
(あんなに急いで‥‥何かあったのかな?)
玄関に戻った俺と入れ替わりに外出用に着替えた奥さんが出てきた。
赤いマイカーに乗り込み、あっという間に行ってしまった。
首を傾げつつも、言われた通り洗濯室に入る。
ポタッ‥‥ポタッと洗濯機の上に敷かれたタオルに微量だが滴が落ちていた。
直ぐに原因がわかり、部品を取りに行き速攻で作業を終える。
ふと、目線は横に‥‥脱衣籠は空っぽ。
俺の中のワルい虫が騒ぎ出す。
アイテム探しのスケベな探検家が洗濯機に期待する。
もしかして‥‥
(蛇口=洗濯機を見て欲しいって言ったのは奥さんだし、確認のために見るだけだ‥‥まさか、下着まで着替えてないよな)
これ以上の無駄な期待はせず、蓋を開ける。
(‥‥あっ、あった!)
この家には俺一人、それでも辺りを見渡してから決心した。
探検家はただのゲス男になる。
汗と匂いの詰まったそれは俺にとってはお宝そのもの。
ゲス男の俺は洗濯機に手を突っ込んだ。
ついさっきまで彼女が着ていたピンクのブラウスに辿り着き、そして持ち上げる。
軽い筈の薄手のブラウスが妙に重く感じる。
更に持ち上げる‥‥ブラウスにぶら下がるかの様に釣り上げたそれは、フロントホックブラとローライズショーツの2点の詰め合わせセット!
文字通りの"掘り出し物"に心踊る。
ブラウスから意識が遠退いていた。
奥さんの肌に触れていたであろう眩しい位の純白なブラとショーツ、そう思うと白色のイメージは覆り返ってエロかった。
ブラを右手にショーツを左手に収めると伝わってくる奥さんの温もり。
官能的なレースブラと際どいデザインのショーツは秘部を隠す為ではなく、男が見る為に脱がすものだ、という勝手な独持論に達した。
ワルい虫がスケベな虫に化ける。
俺に寄生した虫は淫らな起承転結をシミュレーションした。
背徳感に苛まれながらも、もう一歩先へ行こうとしていた。
(何考えてんだ!ここは奥さんちだぞ‥‥)
(でもこんなチャンスは2度とないぞ!)
僅かに残る良心は出来心に負けた。
奥さんの巨乳を保つカップの裏側に吸い寄せられ乳臭を嗅ぐ。
その匂いを保ったまま、顔は左手へ。
くしゃっと縮まった生地を片手で裏返して焦点を合わせた。
中心部に拡がる汗染み‥‥いや、それだけじゃない。
白い半透明のオリモノがベッチョリ付いていた。
(に、匂いだけ、匂いだけならいいよな)
掌で包み込み鼻を近付ける。
豊潤な分泌液の匂い、奈美さんの雌の部分が詰まった淫臭を目一杯吸い込んだ。
その場で立ち眩みしそうになり、それだけでズボンの中が硬くなる。
寝ていた我が息子が目覚め、ムクムクと全身を起こしていく。
(くぅー、いててて‥‥)
こんなにも痛い勃起感覚は久しぶりだった。
暴発しそうな性欲は更にもう一歩先へ‥‥
窮屈な部屋に閉じ込められた愚息が外へ出たがっている。
(出掛けてから10分か‥‥ まだイケる!)
ブラを洗濯機に帰し、ファスナーに手を伸ばす‥‥‥‥ジジジーッ。
今思えば越えてはいけないラインだった。
蒸れた匂いと共にフル勃起したそれを掴み出す。
息子は立派に成長し肉亀の化け物になっていた。
もう一度奈美さんの匂いを鼻で堪能してから、化け物の息子へと託した。
のり状の粘液に赤黒い頭を擦り付け、そのヌメヌメ感を愉しむ。
(ああ、チンポに奥さんの汁がぁ‥‥)
間接的にセックスしてるような感覚に捕らわれ、肉棒にショーツを着せた。
(くぅーっ、奥さん‥‥奥さんの中に入っちゃってるよ‥‥)
頭の中で奈美を想いながら、スベスベしたポリエステル製の即席オナホをチンポごと扱いた。
亀頭から陰茎に塗されていく人妻の粘液が潤滑油となり、手扱きのピッチが速まる。
大事なお客様の家で、お客様不在の中でチンポを晒け出してる情景。
そのお客様の下着でオナってる自分。
常軌を逸脱した行為が逆に俺を発奮させ、一気に絶頂点へ駆け登った。
どぷっどぷっどぷっ‥‥どぷんっ、とろ~り。
天井を見上げ人生最高のオナ快楽に脱力した。
手元には白濁の汁貯まりにまみれたショーツがあった。
暫しの余韻から襲って来る時間、それは大量射精した後の賢者タイム。
(や、やべー出しちゃったよ。俺ヤっちまったよ‥‥奥さんゴメン)
テンパッてる脳ミソをフル回転させ難題に立ち向かう。
そして辿り着いた答え‥‥
奈美さんが帰宅したのはそれから僅か数分後だった。
出かけた時とは異なり、何か吹っ切れた表情だった。
「ごめんなさいね、留守番させちゃって。」
「いや、あの、私も今終わったとこですから。それより謝らなければならない事があって。」
「えっ?何かしら‥‥」
「洗濯機なんですけど、何も入ってないと思っていきなり水を出してしまって。その~、洗濯物の方を濡らし‥‥」
「あ、いいのよそんな事。今から洗濯しようと思ってたから‥‥それより蛇口の水漏れって直った感じ?」
俺の弁明に被せるように言った。
「は、はい、大丈夫です。パッキンの交換だけで済みましたから、洗濯機もすぐ使えます。」
交換代金を提示しそそくさと奈美さん宅を跡にした。
(何とか奥さんにバレないように。そうだ、後で洗濯するって言ってたな‥‥)
安堵のため息をひとつ吐いて車のエンジンをかけた。
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