《五十路が2人 2》
「3人前と お刺身少し。足りる?、健ちゃん。足らなかったら何か作るわ。作るって言っても冷凍だけど」
「まぁ足んなかったから お願いします」
そんな事を言いながら部屋に戻った。
「はい どぅぞ」
「あら ありがとう。回らないお寿司なんて久しぶりぃ」
「でも このお寿司屋さん、何か偏屈だとかって。裕美ちゃん いつも ここなの?」
割り箸の袋の《寿司◎◎》を見てノンちゃんが言っていた。
「そうかなぁ?。そんな事ないけど…」
「あっ、でも いつだったか、こんな事があったわ。家族でね テーブルにいたの。そしたら いかにも 意地悪上司と新人さん みたいのが入ってきて、上司がね『お前 寿司の食いかたもしらんのか?』って講釈はじめちゃって、『寿司はこう持て』とか『醤油はこぅつけろ』とかって」
「そしたら大将『これを最後にお帰り下さい、お代は結構です』って、そしたらねキレちゃって その上司。で大将がね『ウチはそんな店じぁありません。小皿の醤油にご飯粒が浮いてたって良いんです。お客様が 美味しかったぁ って帰っていただければ それで。そんな大きな声で説教されてちゃ そちらの若い方 どぅなんですかねぇ?。他のお客様だって 聞いてらんないでしょ?。小さなお子さんが お母さん美味しいね つて、それが1番なんです。ですから どぅぞお帰り下さい』って帰しちゃったの、そんな事が有ったわね」
「私も叱られてみたいなぁ。結構タイプなのよ私 あの大将」
「タイプったって幾つよ?その大将って」
「私達より上よぉ。もぅ60は出てると思う」
「何ぁんだ ソッチなんだ?裕美ちゃん。ジジ専?。そんな言葉あるかないか知らないけどさ、そぅなの?」
俺は(結構当たってるんじゃ?)そう思いながら、ソファーから降りて こたつに足を入れて お寿司を食べていた)
「だっていいじゃない?渋くて。『ダメだ こんな握り方じゃ』とか言われたら『ゴメンなさぁぁい』とか言いながら、きっと別の《握っちゃう》もの私。ね?健ちゃん?」
「ちょっと、聞いてる?。『お姉さま達』が こんな話ししてんのに。ンとにもお」
「聞いてますよ、さっきから、ちゃんと」
「でも、いいですね《スナック ひろみ》。
チラリズムって言うんですか?、さっきからチラッ チラッって、その、ノンちゃんのが」
「やぁらしい。だから(床に)下りたのね。勿体ないからね、気を付けなさいノンちゃん」
「ほら またぁ。ホント食べてばっかりね 健ちゃんたら。パンツ見ながら食べんの そんなに美味しいの?」
「…腹へっちゃって」
「無くなっちゃいますよ、(食べないと)ほら ノンちゃんも」
「て、もう無いじゃないの ほとんど」
「仕方ないわね、何か探してくるわ、何でも良いんでしょ?」
と、裕美さんが1Fに降りた。
おそらくノンちゃんは気が付いていないだろうが、ほんの僅か 裕美さんが出ていったあとの扉があいている。
パーカーをたくしあげ ベルトだけを緩めて ファスナーを下げながら ノンちゃんの前に立った。
「ちょっ、健ちゃん、ダメよ」
ファスナーの中に手を入れて まだ小さいチンチンを探る俺の腰を押さえて ノンちゃんが小さな声で制した。
「大丈夫だって。何か作ってくるって、裕美さんが。まだ大丈夫だよ」
「好きなんでしょ?クチの中で育つの、ほら」
「そんなぁ、ダメだって」
「いいから。早く、まだ来ないから」
と、ノンちゃんの手をとって、まだ小さいやつを持たせた。
「もぉ」
ノンちゃんがクチに含んだ その時だった
「唐揚げでも良い?、ねぇ健ちゃん、唐揚げでよいのぉぉ?」
裕美さんがきいている。
咄嗟にノンちゃんがクチを離した。
俺も咄嗟に『バサッ』とパーカーで隠した。
が、半勃ち がパーカーを持ち上げている。
「うん、あ、ありがとう」
「唐揚げでしょ?、い、いいよ唐揚げで」
俺は またパーカーを持ち上げた。
「ほら、大丈夫、上がってこないみたい」
ノンちゃんが 半勃ちを咥えなおした。
「ねぇ、ノンちゃんは?、ノンちゃんも良いの?唐揚げで」
「うっ、うん、い、いいわ、私も」
(ほら、ちゃんと。俺に言われて またノンちゃんが咥えた)
「そう、待ってて、すぐ出来るから」
「ふぐ(すぐ)って」
ノンちゃんが俺を見上げて 咥えたまま 首を振っている。
「大丈夫だって。まだ」
俺を見上げるノンちゃんの頭を押さえて 腰を振った。
「何か、もぅ出そう」
「凄い興奮するね?、こんなの」
「出ちゃうかも、出ちゃったら呑んで、ねっ」
ノンちゃんが俺を見上げたまま 頷いている。
俺の腰の動きのスピードが増した時
「お待たせぇ」
と、裕美さんの声がした。
2人とも慌てて離れ、俺は炬燵に足を入れた。
持ち上がったパーカーを隠すために。
「お待たせぇ、こんなのしか無いけど」
唐揚げを炬燵に置いた裕美さんがソファーに座った。
「良かったぁ、バッチリね」
呆気にとられたノンちゃんは気が付かなかっただろうが、裕美さんが階段を登る足音などしなかった。(扉の隙間から バッチリ覗けた)、裕美さんは そぅ言っている。
が、そんな事は これっぽっちも知らないノンちゃんが「何が『バッチリ』なの?」と、不思議そうに聞いた。
「ん?、ソファーよぉ」
「良かったわ、無理言って運んでもらって」
「ね?健ちゃん?」
「そぅですね。背凭れにも丁度良いし」
「良く見えるし。ねえ」
「ずっとノンちゃんのパンツ覗いてたんでしょ?、やぁらしい」
「え?、覗いてたんですか?裕美さん」
「そぅよ。足音たてずに そおーっと来て、健ちゃんたら もお」
「ずーっと見てんだもん、ノンちゃんの事、このスケベ!、ハハハ」
「あっ、タバコ 切れちゃった」
「どっちでしたっけ?コンビニ」
「(道路に)出て左、で2つ目を右 信号の無いとこ、あとは真っ直ぐ。左側」
「行って来ます、ゴメンなさい」
唐揚げを手掴みで パクッと摘まんで立ち上がった。
道路に出ると すぐに裕美さんに発信した。
「もしもし、健ちゃん、何ぁに?、どうかしたの?」
「ゴメン、適当に(俺に)合わせて」
「うん」
「覗いてたんでしょ?さっき」
「そうだけど?」
「あとは任せる、どうにかしてノンちゃん、スイッチ入ってるから きっと。裕美さんのテクニックで、お願い」
「そうねぇ、それも良いわね。で?、どうするの?」
「何てゆうのかなぁ?。何とかレズみたく 持ち込むとか。とにかく上手くやってよ。ねッ」
「うん、そうね。それも良いかも」
「あっ、それと電話、電話切らないで つなげといて、いい?」
「うん、わかった、じゃぁね、気を付けてね」
さて、裕美さんがノンちゃんを どう口説きおとしてくれるのか?、Bluetoothのイヤホンをつないだ。
「サラダとか焼きそばとか、適当に買ってくるって、健ちゃん」
裕美さんの声が聴こえてきた。
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