恐る恐る、舌を差し入れてみる。。。
すぐには開かない貴方の唇を、そっとなぞり、隙間を舐める。
程なく、貴方の舌の先が少しだけ現れ、私のそれに触れる。。。そこからは、もう止まらない。。互いの舌が絡み合い、貪り合い、どちらかが組伏せられるまで続くような激しい口づけを交わす。。。
座った姿勢を保てなくなった私は、貴方に押し倒されるような形で、ベッドに倒れこむ。
なおも貴方の唇は、激しく私を求め、熱い舌に私は吸い込まれていく。。。
貴方がようやく唇を放し、私はやっと貴方の表情を見ることができる。
貴方の瞳。。。
診察室では、決して見せなかった「男」の眼。
確かに、そこには、欲望の火が宿っている。
私は貴方と視線を絡ませたまま、そっと貴方の下半身に手を伸ばす。。。
貴方のそこは、布地の上からでもはっきり分かるほど、熱を帯び、固く盛り上がっている。
私は貴方のズボンのベルトを外し、注意深くファスナーを下ろす。
遮るもののなくなった貴方のペニスが、首をもたげ、そそり立つ。。
私は、それをゆっくり口に含み、舌を這わせる。口をすぼめて何度も上下させていく。貴方のそれは、さらに固さを増し、大きくなる。。
あっ、ぅっッ。。。
頭の上で、貴方の切ない声が響く。
私は何だか嬉しくなって、いっそう貴方を飲み込んでいく。。
「あぁっ!もうっ!!」
貴方は怒ったような声を出すと、私を持ち上げるようにして身体の向きを変え、私の腿を開いて顔を埋める。両襞を開いて包皮を剥き、クリトリスに吸い付く。でも、あくまで貴方の舌は柔らかく、下から包むように私を舐める。
学生のそれとは違う貴方の舌に、溶かされそうになりながらも、私は貴方のペニスを手放すことなく、口に含み、吸い続ける。
互いに気の済むまで舐め合うと、貴方はゆっくり起き上がり、私の上に覆い被さるようにして、私の両足を開く。
「ごめん。本当はもっと色々してあげなくちゃいけないけど、もう我慢できないよ。。
いい?」
若い子が言うような言葉に、思わず微笑んでしまう。
先生、可愛い。。。
「来て。。先生が、欲しい。ずっと貴方が欲しかったの。」
貴方は、私のそこが十分潤っていることを確かめると、一気に私を、ズブっッ。。!と貫く。
焦らすことも、入口を執拗に責めることもなく、最初から激しく私の奥を突く。
先週、ディルドで私を責めたような冷静さはない。学生と同じような激しい情熱を私の中にぶつけてくる。。。
それでも、待ち望んだ貴方に激しく求められ、私は強い悦びの声をあげてしまう。
あ~ン。。あン、あ、ン。。せん、せい。。すごい、激しい。。
「上に乗って。」
少し落ち着きを取り戻した貴方に指示され、私は貴方の上に跨がる。
乳房を下から掴まれ、乳頭を指で潰され、私は声を上げながら腰を振り続ける。
そこからは、もう、貴方の意のまま。。。
また私は下にされ、上にされ、四つん這いにされ、お尻の肉を叩かれ、耳たぶを、乳首を、脇の下を。。。あらゆる場所を、貫かれたまま愛撫されて、私は、なき続ける。。。
完全に主導権を取り戻した貴方は、私に最後通牒を突きつける。
「貴女の、一番好きな好きなところ。
これで貴女を降参させるよ。。。」
貴方は再び私の上になり、私の左の太腿をぐっと持ち上げると、右側に倒し、卍のように自分の足を絡めてくる。
ディルドで責められ、達してしまったあの時の体位。本物のペニスで、深く深く奥を突かれ、甘い痺れがどんどん腰に広がってくる。
あっ。。。ダメっ。。来る、来る。。来ちゃう。 先生、先生、ぁっ!
私の状態に合わせて貴方の動きも早くなる。
ハァ、ハァ。。ハァ。。
私の喘ぎ声と貴方の切ない声が、混じり合う。
「先生、もう、いく。。。いっちゃう。。」
「いいよ。。。僕もだ。いく、いくよ。。、うっ。。!」
「あっ。。!」
ひくひくと痙攣した膣が、どくどくと波打つ貴方のペニスを締めつける。一滴残らず飲み込もうと、さらに秘肉が煽動する。。。
私達は抱きあったまま、動けない。。
今まで感じたことのない悦びで、全ての骨も、肉も、溶けてしまった気がする。
どれだけの時間が流れただろう。。
ゆっくり貴方が身体を起こす。
「先生。初めてセックスで達しました。日曜日の診察、これで卒業できます。ありがとうございました。」
「良かったです。少し休んだら、ゆっくり身支度をして、気をつけてお帰りなさい。服はそこに置いてあります。私は奥の部屋に入りますが、そのまま出られて大丈夫です。」
貴方は私に、もう一度だけ軽く口づけ、回復室を出ていく。
私も起き上がり、回復室の鏡を見ながら身支度をし、帰りの準備をする。
長い長い、最後の診察の終わり。。
貴方に言われた通り、声は掛けずに、待合室の扉を開け、外に出る。
振り返ると、今日も表に「本日休診」の札が掛けられている。
日曜日に、もうここを訪れることはない。
平日の診察で、乱れない自信はある。
「先生、ありがとう。」
心の中で、そっと呟き、私は病院を後にする。
(終)
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