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そしてその年の7月下旬の事です…
町内では年に2度あるお祭りの最初の一番大きなお祭りが始まります。
そうなると町内会のお祭りの準備で各戸別に一人参加する事になります。
ウチの旦那は集まり事が嫌いで何かと仕事のせいにしていつも私が参加する事になります。
そして秋本さんの所はその日も旦那さんでした。
すっかり仲良くなり秋本さんのご主人とは顔見を合わせるとすぐ会話が弾みます。
作業も終わりみんなでお茶をして終わったのは18時過ぎ来る時は近所の人で相乗りで来ましたが、帰りは秋本さんが車で送ってくれるとの事でお隣りだし丁度いいと乗せてもらいました。
完全に打ち解けていたせいで会話も親密になっていて夫婦の夜の営みの話で盛り上がってました。
すると、家の前で停車して降りる前に「じゃあ」と挨拶して見つめあった瞬間に変な空気になりお互い急に真顔になって秋本さんが私の手を握ってきました。
手を握られた瞬間突然の事でビックリしました。
秋本さんは周囲を見回すとスモークウィンドウで外から見えないと思ったのか、その手を引き寄せ私をギュッと抱き締めてきました。
私も嫌な気もしなく、体を預けるとゆっくりとキスをしてきました。
唇が離れて見つめ合って5秒くらいすると私は急に恥ずかしくなり笑いながら
「何してんのー色んな人にこんな事してんじゃないの?」と茶化しました。
「俺、気持ちに素直だから体がすぐ動いちゃうんだわ」
と笑いながら助手席に座る私の前に手を伸ばして助手席のドアを開け
「今日はお疲れ様でした、ゆっくり休んでください」
と私も車を降りてお辞儀をして
「送ってまでもらっちゃってすみません、おやすみなさい」と車のドアを閉めると車は切り返し、すぐ隣のガレージに入っていった。
家の玄関を開け「ただいま」と言いながら玄関の姿見で全身を見回し、口周りを確認してリビングに戻ると旦那はソファーで横にスマホをいじりながら背中を向けたまま「おかえり」と一言
他には何も聞かなかった。
部落の事にはなにも気にしてない様だ。
こんな様子でバレるはずないのに、心臓の鼓動が耳の奥の方からドキドキと聞こえて、わざとらしく
「あー疲れた」
と声を上げながら慌てお風呂に逃げ込みました。
シャワーで汗を流すと理性を取り戻し、一線を超えてしまったと美夜さんの顔が脳裏によぎり、罪悪感でいっぱいでした。
私はムードに飲まれキスをした事を後悔してました。
やっぱりずっと近所付き合いが続くのに、気まずいしヤメた方がいいと気持ちを切り替えた。
翌日、私が朝食を作るために5時に起きるとLINEの着信があった。
…………タケルさん!!
秋本さんのご主人の猛さんからだった。
〈昨日は失礼しました。未音さんが魅力的でついキスしてしまいました〉
ちょっと冗談なのかわからない臭いメッセージだが私は彼の印象が良すぎてすごく紳士的で素敵だと感じていた。
1階に降り、キッチンの前までくるとピロン!とまたLINEの着信音
〈今度食事にお誘いしてもよろしいですか?〉
突然の誘いに私は少し困惑しました。
旦那にはない振る舞いにすごく新鮮な感覚で結婚してから遠ざかっていた恋愛していた頃に戻ったみたいでした。
〈喜んで〉
と打ち込んだ所で本当に送信していいだろうかと固まっていると
「おはよう」
背後から敏哉の声が聞こえた。
私はドキッとしてスマホを落としそうになりながら勢いで送信してしまい、慌てながらポケットにスマホをしまいました。
「どうしたの?早いじゃん」
慌てた素振りを誤魔化すように言った
「は?別にいつも通りじゃね?早くもなんともないけど」
「あ、もう5時半か」
誤魔化して発した言葉が余計に不自然でした。
「何おまえどうしたの?」
と不思議そうに見られたが慌ただしい朝だったのでなんとかスルーされて済んだ様で
「めしー」
と旦那は声を上げいつも通りに戻りました。
軽い事故で済んだと私はホッとし、次からは気をつけなきゃと浮かれた気持ちに自分で釘をさしました。
しかしそれから猛さんからのLINEのは音沙汰もなく週間が経った…
私の中ではすっかりあの日の猛さんとの過ちの記憶は薄れつつあった。
私は家事の傍ら週に4日程、飲食店で朝9時~13時までの4時間パートをしています。
旦那は家にいて家事に専念して欲しいと言いますが、自分自身のお小遣いが欲しいことと人に見られる事がなくなると老けるとよく聞くので短時間でも働きたかったので旦那から家事をしっかりやるからと旦那の了承を受け、働きに出ることにしました。
私がパート先から帰宅し、車をバックで駐車していると「ピロン」とLINEの音がした…
「ん?」
猛さん!!
私はてっきり社交辞令的な言葉だったんだろうと思い直していただけにビックリです。
〈夜でも出られますか?〉
私の脈は急激に早くなり同時に心が踊る気持ちでした。
夜なんて出た事なんてほとんどありません。
でも自分の期待しすぎだと思ってた矢先の事で幸せな気分でいっぱいになった。
私はすぐさま
〈大丈夫です〉
と返事をしてしまいました。
舞い上がっていた私にはもう罪悪感もなく当日が待ち遠しく毎日が楽しく感じ始めていました。
約束の日は2日後の19時待ち合わせだった。
旦那には大学の友人と合うと伝え、夜だけ出るのは怪しすぎると、私は子供が帰る前に夜食の用事をして出掛け時間を潰しました。
ピロン!
18時10分前にLINEが来た
〈どちらですか?〉
〈道の駅の駐車場にいます〉
ここの道の駅の駐車場は夜も出入り自由で無料なので都合がよかったんです。
そして仕事を終えた猛さんが迎えにきてちょっと町から離れたお店で食事をし、あっと言う間に1時間が過ぎていた。
お店を出ても車内では会話は尽きる事なくお互い息の合った会話で弾んでいた。
そしてまた猛さんはエッチな話を私に振ってきました。
何故か猛さんだといやらしく聞こえない、私も照れながらもノッていき恋人のようにイチャイチャしていた。
「ねえ、ちょっと入ってみちゃう?」
猛さんはネオンが派手な看板を指さしていた。
「えーいってみちゃう?」
お酒も入ってないのに私も酔っ払ったようなテンションでそのままホテルに入ってしまいました。
お互いあまり遅くはなれないのは共通認識があり入るなりすぐギュッと強く抱きあい、お互い我慢をしていたとばかりの長いキス。
そのままベッドに倒れこみ、私は猛さんに抱かれました。
それからは、猛さんの休みの日に私のパートの休みを合わせ、昼間に待ち合わせ毎週の様に抱かれました。
私はもう彼に恋してた感じでした。
お互いタケル、ミオンと呼び合う仲になり私はそれが生きる活力になっていました。
猛は旦那と違いすごく気遣いが上手で女性に慣れてる感じでした。
悪い意味でいうとチャラい感じですが、そんなタイプと付き合った事のない私はどんどん猛に引き込まれていきました。
でもそんな幸せな時間も半年も経つとだんだん猛からの連絡は日を追うごとに少なくなってきました。
初めは毎晩、LINEが来て毎週会う約束をしてきた猛のLINEも今となっては私から次いつ会えるかと催促するような形になっていたのです。
不倫と言ういけない関係だと言うのに、私は完全に周りが見えなくなっていました。
そして私は彼が私の体に飽きて面倒くさくなったんだと変な勘繰りをする様になったのです。
そう思うと体の関係だけだったなんて認めたくなくて余計に私は猛を離したくなかった。
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