第九話
今そこにある二つの危機
職場へ洋子宛に来た封筒を受けとりました。受付カウンターで封を切ります。
拝啓
洋子様
大変恐縮ではございますが来たる8月17日(日)20時30分に緑町の西公園へ来てください。もし来なかった場合同封のプリントを職場宛で送らせて頂きます。
よろしくお願い致します。
…え?どういう事…西公園ってうちの近所ね…
畳まれた同封のA4の用紙を開きます。
洋子は急いで折りたたみ誰にも見られていないか確認します。
周りを見渡しトイレへ駆け込むと再び確認します。
洋子「…こ…これって…」
恐怖で紙を持つ手が震えてしまいます。
以前堀田さんがネットに投稿したとおぼしき洋子の裸体がA4用紙いっぱいに印刷されています。
全裸の女性は男性トイレの小便器の前でお尻を向け片方の手で尻を割り女性器がパックリ開いておねだりポーズしています。
そしてお尻には肉便器洋子の文字が目に入ります。
お尻を向け振り返る顔は髪の毛で隠れているもののチラリと見える涙ぼくろの目が洋子と断定できます。
こんなものが職場宛てに送られれば洋子の失態が明るみになります。
職場の誰が開封するか分かりません。
やっと堀田さんと距離が取れて一難が去ったと安心した洋子でしたが手の込んだ嫌がらせが許せません。
こちらから堀田さんに連絡しますが一向に出る事はありませんでした。
手紙に指定された日曜日になり家族には食後にウォーキングに行くと事前に話しました。
いつもより早く子供を寝かしつけ歩いて10分程度の西公園へ向かいます。
会えないからといって写真を送りつけるなんて許せません。
しかも夜に呼び出すなんて堀田さんらしくありませんでした。
スウェットの洋子は静まりかえる公園へ着くと誰もいません。
…堀田さんの事だからトイレかしら…
角にある小さなタイプの公衆トイレは男性女性兼用で大便の個室と小便器が同じ空間にある構造です。
中へ入ると今時珍しい水栓がないポットンで男性用に関しては便器ではなくコンクリートへ直接用を足す造りです。
臭いが酷く出ることにします。
するとジャリ ジャリ ジャリと足音と同時に男性が入って来ました。
堀田さんと思い顔を見て別人である事に少し驚いてトイレから出ようとします。
「こんばんは…洋子さんですよね…」
名前を呼ばれドキッとします。
全く見覚えの無い若い男性が立っていました。
洋子「…ごめんなさい誰ですか…」
少し身構えます。
…もしかして手紙を送って来た相手?…
堀田さんと確信していたので面食らいます。
トイレの明かりに照らされた男性はあどけなさが残る青年にも見えます。
青年「来てくれてありがとう…あの写真効果ありましたねー…うふふふふ…」
笑っている大柄な青年に恐怖してトイレから出ようと背を向けます。
…あうっ…
後ろから羽交締めにされ持ち上げられると大便の個室へ引きずられます。
「いやぁ…待って…痛…お願いします…傷つけないで…誰なの?…」
殺されるかもと恐怖のあまり抵抗をやめます。
青年「…忘れちゃうなんて酷くない…こうやって僕達愛し合ったじゃない…言う事聞かないと傷つけちゃうかもよ…あの時みたいにここで脱いでよ…」
青年の名前は後藤祐也17才国立高等専門学校3年生。
以前堀田と公衆トイレでセックスをした時に遭遇した学生達の1人です。
唯一洋子と性行為に成功した後藤です。
洋子「あの時の学生さん?…何でどうして分かったの?…」
不思議でなりません。
ネットの投稿動画は消されているし洋子を特定できるはずがありません。
後藤「…うふふ…凄い動画アップしといて良く言うよ…それより脱げって言ってんじゃん…」
羽交締めにされたスウェットのジッパーを下げられ上着とTシャツとブラジャーを剥ぎ取ります。
若い剛腕の後藤からすれば抵抗されるもしょせん非力なおばさんです。
上半身裸の洋子は背を向け胸を隠してうずくまります。
「ご…ごめんなさい…何でこんな事するの?…私に恨みがあるなら…謝るから…」
すると背中にスリスリスリと感じた事がある感触で振り返ります。
マジックで何かを書かれました。
完全に堀田さんの模倣で後藤は興奮しています。
洋子「ちょっと…やめなさい…大人をからかわないで…こんな事して犯罪よ…」
洋子にしては珍しく語気を荒らげて学生を叱責します。
後藤「…ごめん…すみませんでした…」
反省する学生を見て洋子はゆっくり立ち上がり振り向いて奪われたブラと上着を取り返そうとすると
後藤「…とでも言うと思った?…うふふ…犯罪者は17才の未成年と淫行した洋子さんですよ…もう一回やらせてよ…」
えっ?…17才未成年…洋子はぐうの音も出ません。
目を見開き口を開けて固まる女性はやはり可愛いです。
美しい上半身裸の女を意のままに操り身体をむさぼります。
壁に押し付け力任せに胸を揉みます。
唇を奪おうと鼻息が荒くなり嫌がる女の首筋を舐めました。
パンツの中なのカチカチ棒が納まりどころなく膨張して痛みだします。
後藤「洋子さん僕…初体験だったんだ…忘れられないんだよ…なっ…大人しくしろって…」
強引をズボンを下げられた瞬間洋子は後藤を跳ね退け個室から飛びでます。
しかし足に絡まるズボンに歩幅を制限されその場に転んでしまいました。
青年はズボンを引っ張り個室へ戻そうと躍起になります。
洋子は足をバタつかせると靴ごとズボンが脱げてしまいます。
同時に後藤は勢いで後ろへ転がり尻もちをつきました。
パンティ1枚しかまとわぬ洋子は全力で公園の生垣へ逃げ込みます。
ほぼ全裸で裸足の洋子は腰を屈めながら生垣沿いに遊具の滑り台まで来ました。
後藤は洋子の衣服を抱えたまま探し回っています。
あとずさりしながら巻き貝型の滑り台の中へ入ります。
すると塾帰りの中学生達が自転車に乗って入ってきます。
公園内のブランコ柵の前で3人談笑を始めます。
…助かった…
と思う間もなく諦めた後藤はそのまま洋子の服と靴を持って自転車に乗って行ってしまいました。
…そんな…どうしたらいいの…
パンティしかまとっていない洋子は途方に暮れます。
どれくらい身を潜めたでしょうかすると突然
「うるせぇぞガキ共…何時だと思ってんだ…クソ共がぁ…」
茂みのブルーシートから缶ビールを持った年配の男性が少年達を蹴散らしました。
隙を見て巻き貝型の滑り台の丸い窓から足を出します。
正座の体勢の足が痺れていう事がききません。
年配の男性が近づいて来るのがチラリと見えます。
下半身だけ出て呼吸を殺し気配を消します。
「…女…夢かぁ?…に…く…べんき…」
目が座って酔っ払った浮浪者が洋子の背中に書かれた文字を読みます。
やっと出てきた女は尻もちをつきます。
恐怖に怯える可愛い女はパンツ一丁でM字開脚の格好で地べたへ座り見上げてきます。
…なんて美味そうな女…喰いたい…
禿げ上がる男性は上下の前歯は無くその隙間から舌がレロレロ出入りしてます。
…足が痺れて動けない…お願い来ないで…
缶ビールを地面に置いた浮浪者はよろよろと近づいて来るとそのまま女体に覆い被さります。
正常位の格好で足を広げられ両手を頭の上に捻りあげられました。
酒臭い浮浪者は何も発せず首筋にしゃぶり付き鼻や唇をベロンベロンと舐め回します。
…キャー…
公園に女の悲鳴が響きます。
裸の乳房にしゃぶり付きパンティを下げようと引っ張ります。
抱き寄せられ身体が密着すると体臭がツンと鼻をつきます。
体勢が浮いた瞬間洋子は身を返して四つん這いに逃げますが伸びるパンティを引っ張られ戻されます。
四つん這いの腰ごと持ち上げられお尻に顔をうずめられました。
器用に女淫肉を舌で掻き分け膣壁をニュルニュルジュルと吸い上げられます。
…いやあぁん…
ぐいぐい顔を押し付け侵入して来る舌の粘膜に腰が砕けしゃぶられます。
ザワザワと子宮から快楽の愛液が溢れ浮浪者に吸い上げられます。
腰を落とされバックスタイルに固定してくる浮浪者は必死です。
グイグイと股間を押し付けられると硬い異物が割れ目にフィットします。
カチャカチャとベルトを外す音はいよいよ交尾をしようとしています。
薄いパンティは太ももまでずらされました。
生温かく勃起した男性器が洋子の尻を上下にスライドさせて触れます。
…やだよ…絶対いや…力が強くて…犯されちゃう…
洋子は渾身の力で男の股間を蹴り上げると…いでぇ…叫んで離れます。
剥がれがかったパンティを元に戻しますが生地が伸びてダルんと下着の役目を果たしません。
洋子は恐怖と情けなさで涙が溢れます。
一心不乱に全裸の洋子は自宅へ走ります。
途中犬の散歩のおばさんやウォーキングの人がいます。
他人の家の隙間に身を隠しながらほぼ全裸の洋子はやっと自宅まで辿りつきました。
外から家を覗くとリビングで旦那がテレビを観ています。
玄関から直接お風呂場へ駆け込み旦那にバレずにすみました。
汚れた身体と背中の肉便器の文字を確認します。
鏡に映る顔は泥と涙でぐちゃぐちゃです。
今回は貞操が守られましたが…
割れ目に指を触れるとヌルッと愛液が男を求めます。
洋子は胸が張り裂けそうな惨めさを愛液と共に洗い流しました。
つづく
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