午前の授業が終了すると、後の出入り口から退出していく親たち。
1度帰宅して昼食を摂る人もいれば、近くにある飲食店に向かう人達もいる。
恵子は自宅に戻ろうと考えて廊下を歩き、その最中に基本的欲求を覚えていた。
学校で済ますのもどうかと思って、自宅との間にある毎朝ジョギングをする公園に寄ろうと足を向けた。
今朝も走ったばかりの公園に、その日のうちに寄るなんて考えてもいなかったけれど勝手知ったる場所だからトイレ事情も把握している。
管理が行き届いていて、清潔なのだ。
少し我慢すれば自宅なのに、10分も歩けばすぐそこに清潔なトイレがあると知っていて、寄らない理由はない。
緑豊かな公園が見えてくると、自然に早足になってくる。
最後は小走りになってトイレに駆け込む恵子を、
距離を開けて2人の男がさり気なく後をつけていた。
平日とあって人の姿は見える範囲にはほぼなく、トイレを利用する人は恵子以外には居ないと信じるしかない……。
トイレの入口には目隠しの壁があり、その内側に回れば仕切りはなく、普通ならば男女それぞれが双方の入口に向かう。
2人の男は迷うことなく女子トイレの入口を潜り抜け、個室が並ぶドアを見詰めると幸いにも閉じているドアはひとつだけだった。
真昼の公衆トイレの女子トイレ側に、男たちが潜んでいるなんて誰が想像しただろう………。
水の流される音がしてしばらくするとドアが開き、出てきた恵子が後から口を塞がれ恐怖しながら仰向けに倒された。
男の身体の上に仰向けに乗った恵子の暴れさせる両足を、太一が掴んで持ち上げると即座に顔を埋める。
顔の間近まで膝を持ち上げられ苦しげに顔を歪ませる恵子の股の間、そこのストッキングに歯を当てて食い破り、ショーツに鼻と口を押し付ける。
強烈なアンモニア臭が、鼻を突き抜ける。
自分の両肩に恵子の膝裏を乗せて、大きく破れたストッキングの穴に手を入れてショーツを脇に寄せる。
そこには毎朝見せ付けられたスパッツの卑猥な割れ目が口を開け、色素沈着の縁取りが一際いやらしい陰裂が出迎える。
悠長に構えていられる時間はなく、いきなり敏感な所に舌先を這わせて暴れさせる。
太一は夢中になって塩味を堪能し、濃密な女の匂いに我を忘れて舌を動かしていた………。
理由が分からなかった。
ドアを開けていきなり後から口を塞がれて、拘束された身体を倒されていた。
こんな治安の良い街のこんな場所で暴漢に襲われる相手の目的は、ひとつしかない。
恐怖しながら必死に暴れてみたけれど、身体を折り曲げられて男の力に捻じ伏せられてしまった。
気が付けば股の間に男の頭が見えて、信じられない場所を舐められる気持ち悪さを覚える自分がいた。
同じ所に顔を埋められて悶えたこともあったけれど、記憶の彼方にあるだけで思い出せない。
少なくてもこんな苦痛はなかったはずで、屈辱的な格好で抗う術もないまま蠢く男の舌に、この後の自分がどうなってしまうのか考えるのが怖かった。
娘の顔を思い浮かべ、愛娘を残してどうにかなるわけには行かない……。
誰かがトイレに入ってくることを期待したけれど、その気配はいつまで待ってもない。
聞きたくもない恥部を舐められる音と、鼻息荒く鬼畜の呼吸音だけが辺りに響き渡る。
そのうちに妙な感覚が沸き上がるのを覚えて、身体を必死に暴れさせた。
恵子は思い出した。
こんな男に感じさせられるなんて、受け入れられない。
どんなに身体に力を入れようともびくともせず、身体が抵抗することを、拒絶し始める。
こんな所で、こんなの嫌っ……!
激しく拒絶する気持ちとは反対に受け入れ始めた身体が背反する反応を示し、言うことを聞かない。
痺れるような快感に身体が弾みんで力が入るのに、抗う力は抜けていく………。
こんなはずじゃないのに………。
違うのに…………。
開いた唇の中に指を入れられ、甘噛する。
舌先で男の指を舐めて、クリトリスを舐められる快感に腰が波打つ………。
思考が停止して、欲情に支配されていく…………。
太一の口はいつしか泥濘みに汚れ、包皮から顔を出したクリトリスを吸い出していた。
内腿を震わせて感じる恵子に興奮を覚え、うねうねと動く腰を抑えて舌を暴れさせていく。
痺れて感覚がおかしくなった舌を叱咤して動かし続け、上目で恵子を窺うと官能に沈んだ女の顔をする恵子がいた。
スカートからブラウスを引き抜かれ、相方に胸を揉みしだかれる恵子が濃いピンク色のクリトリスを吸われ、何度も身を捩る。
舌触りの良いツルツルした感触が心地良く、両手をスカートの中に差し込んでパンストとショーツを一気に引き下げる。
暴れる隙を与えず足から抜き取って、再び股の間に顔を埋める。
正気に戻りかけた恵子がすぐに快感に引き摺り戻され、堪らない顔をする……。
身を起こして相方に目配せをすると恵子ごと彼も上半身を起こし、ズボンを下ろして準備をしていたペニスをあてがう。
ハッとしたように恵子が足をバタつかせたときには亀頭が中に入り始めて、時すでに遅かった。
苦痛に歪ませていた恵子の顔は、数分と経たずに妖艶な女の顔に変貌を遂げていく……。
太一の動きに合わせて広がる中が優しく包み込み、抱きつくように締め付けてくる。
そういう体質なのか恵子は太一が経験してきたどの女性よりも貪欲に感じ、あまりにも露骨に喘いで見せる……。
クワガタの角を重ね合わせるように、腰を地に付けて脚を伸ばした太一の脚に、伸ばした恵子の脚を重ね合わせる。
後ろ手に身体を支え、腰を躍動させて出入りをする結合部と恍惚とする恵子の顔を見る。
手前を動かせば酔いしれた表情を浮かべ、奥を突けば首を後ろに倒して起こした顔は悩ましげに歪ませている………。
身を起こして、本格的に腰を躍動させていく。
声を我慢出来なくなった恵子の口を相方が塞ぎ、ひたすら奥を突き続ける。
眉毛を八の字に下げた恵子が、眉間に深い皺を刻んで相方の指の間から熱い吐息をくぐもった声と共に吐き出していく…………。
時間の感覚がなくなり、深く甘い快感に飲み込まれていく自分を止められない。
相手が何者だとか自分は誰かなんて、今はどうでもいい………。
忘れていた快感に酔いしれて、女であることをある意味で思い出す………。
男の汗の匂いと耐え難い快感に身を捩り、気が遠くなっていく……。
不意に、その時がやって来た。
理由がわからぬまま身体が弾み、気が狂わんばかりの快感に包まれる……。
久しぶりのオーガズムに、身体が震える……。
数十秒の後、男の躍動が再開される。
下火になっていた炎が激しく燃え上るように、押し寄せてくる快感に抗うために頭を激しく左右に振る。
絶え間なく中を押し広げながら前後するペニスが甘い感覚を引き連れて、恵子を急速に高みへと導いていく………。
2度目のオーガズム…………。
身体の痙攣が収まると男に抱き寄せられて、身体の上に乗せられる。
下から突き上げられる鈍痛よりも、凌駕する快感が堪らない………。
今なら逃げ出せるのに、身体が言うことを聞いてくれない。
足をそれぞれペタンと横に伸ばし、男が下から突き上げてくる。
流石に足の裏を地につけた恵子が、止まらぬ男の躍動に閉じる暇のない口から涎が垂れ下がる。
疲れたらしい男が身を起こして恵子を再び寝かせると、激しく喘ぐ恵子を見ながらペニスを突き立てていく。
これまでどれほどの男を喜ばせてきたのかを想像して、嫉妬した太一が渾身のピストンを繰り広げる……。
口を塞がれた恵子がくぐもった喘ぎ声を狂ったように出し続け、ペニスを締め上げる反応からその時が近いことを知る。
自分ももうこれ以上、保ちそうにない……。
がむしゃらに腰を打ち付け、その誘惑に抗う術を失ったとき…………。
頭が弾けそうな快感を引き連れて、恵子の中へと放出を果たしていた。
入れ替わりに相方が腰を振る間、恵子は獣のような低い声を上げて便器に腰を下ろした相方の上で、狂ったように腰を振る恵子がいた。
正体を無くし、欲望のままに解れた髪の毛を振り回す……。
相方は3回の精液を献上しなければ、開放されなかった。
後で分かったことと言えば、生理の少し重い恵子は低用量ピルを服用していたことである。
あれから2週間が経ち、太一は恵子に呼び出されてラブホテルのベッドの上にいる。
味を占めた恵子は太一を脅し、自分の顔を跨いで座る恵子の恥部を舐めさせられていた。
自分ひとりで恵子を満足させられるだろうか……。
自分の身体の上で身体を踊らせる恵子を見ていて、太一には自信が持てなかった。
恵子が身体を下に移動し、ペニスを起こす。
あてがった恵子が、腰をゆっくり下ろしていく。
温もりの中に包まれるのと同時に、恵子の顎が弾かれたように跳ね上がった………。
※元投稿はこちら >>