「お待たせしましたね、、橘さん。楽しませてもらいましたよ」
「、、、麻由は?」
「あ、そのままにしてきましたよ。縛ったから早く行ったほうがいいですよ」
「、、縛るなんて段取りにあったか?」
「行きがかり上ね、、詳しくは奥さんに聞いてくださいよっ、、では」
、、、、
誰かが近づいてくる、、、こんな姿、人に見られたらどうしよう、、、でも縛られたままだし、カラダも動かない、、、
あなた、、、俊樹さん、、、
、、、、
「、、麻由、、麻由、、大丈夫?」
どうやら目が開く。夫が私を抱きかかえ、顔を拭いてくれている、、、
「、、俊樹さん」
固く縛られていた縄を何とか解かれ、散乱していたブラウスを肩に掛けてくれる、、、
「どうした?何かあったのか?」
「、、、うん、大したことじゃないけど、、、」
聞かせたくはない気はしたが、私は一部始終を話した。
「あの野郎、、、けどこれで遠慮なくあいつを地獄に堕とせるな」
これくらいのことでメンタルが負ける私ではないのだが、、、自分で思う以上に大沢に受けた二年前の暴行は私のトラウマだったようだ。
しかしそれももう終わりだ。
これからが私たちの復讐だ。
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