「・・・ん・・・クチュッ・・・ぁ・・・あっ・・・クチュッ・・・」
深夜2時、俺はベッドで横になったまま、自分の耳が聞いた音を思い出していた。
こそこそと浴室に入った姉・・・脱衣所を出た後も外で聞き耳を立てていた。
最初は何も聞こえなかった。
けれど時間が経つにつれ音が聞こえてきた。
先日の夜と同じだった。
(・・・してる・・・姉さんが・・・今、してる・・・)
全身がカッと熱くなった。
怒りにも似た興奮を感じていた。
髪の毛が逆立つのがわかった。
居ても立ってもいられなくて、けれど足音を立てないようにその場を離れた。
自分の部屋に戻る前にリビングに入る。
父親は、ソファーに座ってテレビを見ていた。
いつもの席で、キッチンに背中を向けている。
俺は何も言わず、キッチンに立つ母親を睨んだ。
視線に気づいた瞬間、ビクッと体を硬直させた。
けれどすぐに、鼻から熱い息を吐いた。
表情が固まったままの顔で小さく頷く。
(・・・・同じだ・・・同じなんだ・・・やっぱり姉さんも・・・・)
俺は何度も心で呟いていた。
閉じた目を開け、首だけを上げて自分の股間を見る。
そこにはラバー製のアイマスクを着けた、全裸の女が頭を揺らしていた。
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