由利子は50を過ぎても、まだSMを商売とするクラブで飼われていた。
理由の一つは、白人系に比べて日本人が、年齢より年下に見える特徴と、由利子が他人への面倒見が良く、若いM女の世話をしてやるからだった。
由利子は、騙されたり親から売られて来た10代のM女を見ると、ずっと昔に別れた彩夏と桃子を思い出し、母親のように面倒を見てあげた。
多くのM女が由利子になついたし、どうしても言うことを聞かないM女をステージにあげる時に、由利子とペアにして責めさせることも行われた。
そこで、若い経験の少ないM女を庇う由利子の姿は、拝読を求める観客にとってかなり面白い見物だった。
ステージで10人もの年下のM女が小便をさせられ、その10人分の小便を一人のM女の体内に全て入れてしまうと言うショーでは、指名された10代の女の子が泣き崩れたのを見た由利子が、自ら進んで犠牲となった。
合わせて4000ccを越える小便を、口から飲み、尿道から膀胱に注入され、残った分は全てアナルから、高所に吊るされたイルリガートルで注入された。
日本人の熟女が、奴隷女達の小便で腹を膨らまされて苦しんでいる構図は、マニアックなハードSも面白がった。
しかし注入された小便の中に、病気持ちの女の尿と体液が混ざっていたため、二日後から高熱と悪寒に苦しめられ、由利子自身は「多分死ぬだろう..」と覚悟した。
幸いショーの成功で機嫌を良くしたオーナーが、もぐりの医者に治療させてくれたが、一度死を意識してから、由利子は堪らなく故郷の日本と二人の娘が恋しくて堪らなくなった。
年下の女の子の世話をしたり、ショーに出されて責められたりしている間は、それで気持ちが紛れるが、深夜一人で檻の中でぼろ切れにくるまって寝ていると、寂しくて悲しくてぼろぼろと涙が流れるのだった。
やがて由利子は、55歳になって高齢のS男性に買い取られた。
新しいオーナーは、若い時はかなり有名なハードSであり、彼から買い取られた女性は死を覚悟するとまで言われていた。
事実、プレイで責め過ぎて殺された女性がいただけでなく、明らかに絞首刑と言う形で殺された女性もいた。
もちろん裏の世界の話で、本人は社会的には何の制裁も受けてない。
そんなオーナーに買い取られて、由利子は死を覚悟した。
買い取られてからは、ハードな責めはあまりされなかったが、女性が死ぬスナッフビデオや処刑された女性の写真等を毎日みせられ、詳しく説明された。
南米の麻薬戦争で、敵対するギャングに捕らえられた女が、生きながら乳房を抉られ手足を切断される動画。
女が生きながら逆さ吊りにされ、首の血管を切られて血を抜かれ、身体の皮を剥がれた上で鉄の串を口からアナルまで刺し込まれ、直火で炙られて焼き肉とされている動画。
その肉を泣きながら食べさせられている家族達も、翌日は別の方法で殺され料理される。
由利子はそんな動画を見せられて全く恐ろしくない訳ではなかったが、どうせ死ぬのだと諦めていたせいか、それほど衝撃は受けなかった。
しかし、ある日オーナーから見せられた動画は、由利子の心を折ってしまった。
「highschool girl」
のテロップが流れた後、何人かの少女が両手を後ろ手に縛られたまま、横に長い絞首刑台に並べられた。
「桃ちゃん!」
由利子は目を見開いて、画面にすり寄った。
一番左で首に縄を付けられているのは、間違いなく、次女の桃子だ!
動画の中で、絞首刑台の上に立っている少女は、左から順番に吊るされていった。
他の少女が恐怖のあまり取り乱し不自由な手足を動かして暴れ、無駄な抵抗をしたあげく吊るされていくのに、桃子は軽く目を閉じて静かに吊るされる時を待っているようだった。
やがて桃子の順番となり、足の下の板が外れ、桃子の身体は空中に浮いた。
縄がピンっと張った瞬間、桃子の身体はビクンとのけ反るように動き、それから数秒ピクン、ピクン、と痙攣があった後、股間から小便が流れた。
動画はそこで終わっていた。
桃子が本当に死んだのか、あの後手当てを受けて蘇生したのか分からない。
オーナーは自分の運命に達観していた由利子が、いきなり激しい動揺をしたことに強い興味を持った。
由利子に繰り返し桃子が吊られる動画を見せ、娘に間違いないかを聞き、出来るだけこの女の子の事を調べてやろうと約束してくれた。
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