あの太いアナル栓は差し込まれなかった。
その代わり治人は、ベランダに置かれたポリバケツに排便することを命じた。
「そんな!向かいの人から見られてしまいます!」
「先生、お願いです。
どんな痛いことをされても良いから、どうか室内でさせてください!」
しかし治人は許さない。
二人はアナル栓の無い状態で、自分の括約筋だけの力で、腸内の2000cc以上のクリトリス溶液の効き目に耐えるしかなかった。
また今日も、経験の少し彩夏が先に限界に近づいた。
顔色が真っ青になり目が虚ろになる。
さっきまで小刻みにガタガタと震えていたが、それが無くなり、由利子が肌に手を触れると、異常に冷たくなっていた。
「ご主人様、彩夏が!彩夏の様子が変です!」
そう言いながら由利子は娘の身体を揺すり、頬を軽く叩いたが、彩夏は返事をしないだけでなく、顔には全く表情が無くなっていた。
治人は、
「なんだ?もう、限界か?」
と呟くと、由利子にベランダのポリバケツを、室内に持って入るように言いつけた。
由利子は床を這うように姿勢を低くして、なんとかベランダのポリバケツを、治人と彩夏がいるリビングに持ち込んだ。
「仕方がないから、今日だけはここで出させてやる。」
恩着せがましく治人が言うと、由利子は直ぐに彩夏をポリバケツを跨いでしゃがませた。
目が虚ろな彩夏は、そんな自分の状況を自分で理解できない程になっている。
「良いのよ!彩夏ちゃん、出しても良いのよ!」
由利子は必死に娘に話しかけた。
このままでは、また治人から気付けのために、残酷なことをされてしまう。
頬を叩いたりしても無駄だった。
由利子は立ち上がると、サイドボードに入れてあったブランデーの瓶を持ち出し、栓を開けて一口自分の口に含むと、それを口移しで彩夏の口に含ませた。
しかし、まだ彩夏の動きは無い。
由利子はもう一口ブランデーを口移しすると、やっと彩夏の顔がピクッと動いた。
また頬を平手打ちする。
やっと彩夏の顔がピクピクっと動き、普通の苦痛の表情となった。
「彩夏ちゃん、もう、もう出して良いのよ!」
彩夏は自分の周囲を見回すと、自分の置かれた状況を直ぐに理解した。
もう、お腹の中で暴れている浣腸のお薬を、お尻の穴から出してしまって良いんだ...。
直ぐ側に母親が心配してくれてるのも分かった。
「お母さん!」
一声叫ぶと、彩夏はリビングに置かれたポリバケツに排便した。
注入された2000ccのグリセリン溶液と、腸内にあった便とが、凄まじい勢いでポリバケツの底を打った。
出し終わって直ぐに母に交代しようと思ったのだが、彩夏の腸内の奥の方まで行き渡った大量のグリセリン溶液を、なかなか出しきることは出来なかった。
全部出たかと思うと、また直ぐに茶色い水のような水便が出る。
かれこれ5分以上、彩夏はポリバケツの上から離れられなかった。
それを母親である由利子は、自分の苦しさに耐えながら、優しく見守った。
やっと彩夏の排便が終わった。
彩夏は治人から言われて、シャワーを浴びに行く。
替わって由利子がポリバケツを跨いだ。
我慢を重ねて耐えていた排便が、今出来る!
由利子が括約筋を弛めた途端だった。
玄関のドアが開く音がして、
「ただいま!」
と言う可愛い声が聞こえたのだった。
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