ぴちゃ・・くちょ・・ピちャ・・
「・・嫌ぁ・・。汚い・・。」
少女は何度も同じことを口にした。
何度も何度もだ。
しかし、聴こえているのかいないのか。
男の行為が止むことはなかった。
コダマは入浴を済ませていた。
その躯が『汚い』ことはない。
少なくとも清潔にはなっている筈だ。
『汚い』とは、そこが排泄行為と密接な関係にある器官に近しいことを意味していた。
物理的にもその距離が近く、似た機能を備えた器官が集中している部位でもある。
むしろ問題は月経の最中であることだ。
しかも所謂、二日目。
出血の量は多い。
今も僅かながら、滲むようにして出血は続いているに違いない。
経血で紅く染まっている筈の少女の股間に男は顔を埋ずめていた。
埋ずめているだけではない。
埋ずめたまま、男は舌を使っていた。
男の舌がコダマの秘裂を往復する。
ゆっくりと。
ねっとりと。
じっくりと。
決して急がない。
ぼってりと充血し、厚みを増した少女の股間に在る肉の芽。
その芽を執拗な迄に舌が這い、唇が吸う。
ぴちゃ・・くちょ・・ピちャ・・ちゅピ
男の舌が再び移動を開始した。
「嫌・・。止めない・・で・・。」
いつの間にかコダマの懇願の内容が真逆になっている。
だが、止めても構わなかった。
止めた後、次に施される行為に少女の期待は否が応にも高まる。
次に施される行為、それは『洞窟』に施されることが分かっている為であった。
『やめて・・。』
そう言ってコダマが行為を拒否していたのは僅かな間に過ぎなかった。
少女は押し退けようとした際、男の顔を見てしまったのだ。
それは鬼の形相であった。
暗く虚ろな光を宿した眼。
経血で褐色に彩られた口の周り。
男の顔とその表情を眼にした瞬間、直感的にコダマの頭に浮かんだ想い。
・・食べられている・・。
そう想った少女は、何故か自分なりに得心してしまった。
男にとってコダマは既に娘ではなかった。
家族でもない。
亡き妻の身代わりでもない。
女ですらなかった。
性行為の対象ではあるが、それだけでもない。
『食材』が近しいかもしれない。
或いは『食材としての家畜』、『食材として処理された家畜の肉』であろうか。
いずれにせよ、今の少女は『味見をされて』いるのだ。
執拗に続く『味見』はコダマの肉、その奥深い部分から暗い悦びを引き出していた。
「は、はぅうっ!」
甘い吐息とともに、少女は弓なりに背を反らしていた。
あれ程までに開くことを拒んでいた左右の脚を自ら限界まで広げている。
あれ程までに晒すことを拒んでいた秘部を自ら露わにし、その薄紅色の花弁を妖しく咲かせている。
何者の侵入をも赦すつもりはなかった聖なる洞窟には、温かく湿った柔らかな舌が、その肉襞を嬲り続けていた。
「あ゛」
軽く達したコダマ。
それは生まれて初めての絶頂であった。
初めて故に少女は自分の身に何が起こっているのかが分からない。
だが、コダマの本能が全ては未だ序盤であることをコダマ自身に知らせる。
・・あたし・・どうなっちゃう・・の。
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