「タクヤ、煙草吸っていい?」
「いいよ。換気扇の下まで行くの大変だもんね。」
と、セックスの後にまったりしていた母と僕の会話である。
「ふぅ、セックスの後の一服は最高。悪い母親ね。子供の前で煙草吸うなんて。
ママは、タクヤが思っているほど立派な人じゃないのよ。まあ、息子と近親相姦するくらいだから判ったと思うけど。」
と、悲しそうに、言ったから、僕が、
「愛人だから?」
と言うと、びっくりして、
「どうして知ってるの?」
と、母が言ったから、
「ごめんなさい、また生意気な事言っちゃた。
この前ママが、大臣の愛人の話の時、テレビ消したから何となく。
僕のパパは、外国で仕事してるって言ってたけど、一度も見たことないしさ。
あと、認知って何?」
「あきれた。あなたは、やっぱり頭がいいのね。
そう、ママは愛人よ。認知、っていうのは、愛人に産ませた子供を認める事。だからタクヤは認知して貰えたから、戸籍に父親の名前があるのよ。
簡単に言うと、男は、結婚していても認知すればパパに成れると、国が認めているのよ。その代わり子供が大人になるまで、学費などお金を愛人に払わないといけないの。
つまり、不倫の代償ね。だから、認知しない男は最低。
でも奥さんに反対されて出来ない人もいる。嫉妬や財産分与ね。」
「江戸時代の大奥に、似てる。男は将軍様なんだ。」
「まあ!また調子に乗って。本当に殺しちゃうぞ。」
と、母が言ったので、2人は大爆笑したのである。
「ママはね。アスリート崩れでヤンチャしてた。犯罪はしてないわよ。でも生活はあれていた。
ヤクザじゃないけど、金持ちの愛人に成って、その奥さんも男遊びしてたからお互い無関心って所かな。」
「ふーん、つまりママは美人だから愛人に成れた訳だね。しまった。また言っちゃた。」
「私がバカで淫乱、まともなのは顔だけ。やっぱり殺す。」
と、母が言ったから、2人は、又々大爆笑したのである。
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