「ママ、おはよう。」
「あっ!タクヤおはよう。朝ご飯出来てるわよ。」
次の日、リビングに行くと、朝ご飯がテーブルの上にあり、母が座っていた。
2人は、無言で食べていたが、やはり、最初に口を開いたのは、母だった。
「タクヤ、昨日の事なんだけどね。私達、実の親子じゃない。やっぱり良くない事だから、忘れましょう。」
僕は、
「やっぱりママのご飯は美味しい。
昨日、ママとゲームしたのいけない事?実の親子でしてる人沢山いるよ。変なママ。」
と、言ったら、母は、
「タクヤ!ママは真面目に言ってるの。ふざけないで。」
「ママが昨日の事しか、言ってないし、じゃあ何を忘れればいいの?はっきり言わないと、小学生の僕には、分からないよ。」
母は、立ち上がると、僕を立たせて、
「バチーン。」
と、引っ叩くと、
「何、その口のきき方、親をバカにするのも、いい加減にしなさい。」
僕は、部屋の隅まで吹っ飛んだ。無理も無い、体格差が違い過ぎる。
僕は、目の前に仁王立ちして、鬼のような顔をしてる母に恐怖を感じた。
ガタガタ震えている僕を見て、母は、
(ヤダ、私どうしたのかしら、タクヤを叩くなんて。)
と、反省してしゃがみ込み、
「タクヤ、ごめんなさい。暴力は最低の人間がすること。私、どうかしてる。」
と、怯える僕を抱きしめたのである。
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