たけさんは公園からアパートまで、母さんに服を着せないで歩いて帰った。母さんも裸のまま夜道を歩くのに、感覚が麻痺していたのか?たけさんと話をしながら笑ったり、自分が裸でいることを忘れているかのようだった。
たけさんは母さんを僕の部屋ではなく、たけさんの部屋に入れた。
僕は自分の部屋で灯りもテレビもつけず、暗い部屋でビールを飲みながら、隣から聞こえてくると音や声を聞きながら考えていた。
たけさんは母さんにどう見ても夢中になっている。間違いなく母さんを自分の女だと思っている。
でも、母さんはどうなんだろう?母さんは田舎に帰れば僕の父親である母さんの夫がいる。
上京してくるのは僕に会いに来ることにして、思いっきり羽を伸ばしに来てるにすぎない。
その証拠に今回の母さんの上京も、僕のところに来る前に他の男と会っていた。
僕は母さんとたけさんの間に揉め事が起きないか、勝手に心配していた。
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