ある日の夜
姉さんは家に仕事を持ち込んで頑張っている
僕も手伝ってあげたいけども断られた
深夜手前でようやく仕事が片付いた様子
最近忙しいみたいだなぁ
姉さんが少しため息をついてソファに座った
「ふはぁ」
「姉さん、お疲れさま」
「ん。ありがと」
姉さん、最近なぜか目を合わせてくれない
なんでだろう、、
エッチも最近しなくなってしまった
僕、何かしたかな、、
「瑞希くん、さ....」
「何?」
「別に私とべったりじゃなくてもいいんだよ?」
「どういう意味?」
「他の子と遊ぶとかさ、もっと色んな女の子と遊びたいでしょ?」
姉さんが僕を見ずに話し続ける
なんか...おかしい...
「私の事気にしないで、女の子と遊んできなよ」
「僕はそんな事望まないけど、」
「若いんだからさ、私はいいよ…」
「姉さん?どうしたの?」
「…経験は大事だよ、色んな子と遊びなよ。エッチしても私は咎めないから…」
なぜそんな事を言うのか理解できないのと、
そのセリフに猛烈に怒りを感じた
とてつもなくイラついた
こんなに怒りを感じたのは初めてかもしれない
僕は信じてるのに、愛してるのに、貴女を
なぜ?そんな事言うの?
「じゃあ、そうするよ...」
「うん...」
「僕が他の女の子と付き合ってエッチしてもいいんだね?実は前からしてみたかったんだよね」
怒りで我を忘れて
思ってもないセリフが口から出た
それを聞いた姉さんが僕を見た
睨まれた
姉さんに
初めてだ、こんな事
「楽しんでおいで」
「姉さん?なんなの。ムカつくんだけど」
「私も他の男に抱かれたいし、君に執着されるのはうんざりしてきたんだ」
何かにヒビが入る音がした気がした
見えない、僕の中の何かに
それから口論が激しくなって
姉さんが家から出て行った
僕は怒りが抑えられなくてそこら中の物に当たりちらした
何なんだよ
姉さん、、
急にどうしたんだよ
翌日
朝になっても姉さんは帰ってこず
僕は電車で会社に向かった
会社に向かう途中
小さな姉弟の子供が手をつないで父親と母親に話しかけながら歩いていた
あれが、、
普通の家族
家族、、か、
姉は弟を大事に思ってるんだろう
弟もおなじ
でもそれは男女の愛情じゃなく
家族的な愛情
僕と姉さんはそうじゃない
、、
、、、
僕は姉さんが好きだ
悩む必要なんてない
今日、謝ろう
そして、姉さんの気持ちを聞いて許そう
あれは何かあったんだ
きっと
姉さんも悩んでたんだ
男だろ!瑞希!
惚れたんならしっかりしろ!
自分の顔をぱしぱし叩いて会社に向かった
空はどんより曇ってる
晴れに変わると、いいな、
……………
そういえば今日の占い
最悪だったな
悪い事無いといいけど、……
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