番組に関係ないテレビ業界の人も来てるみたい
みんな、姉さん狙い
そりゃあ・・・こんだけ綺麗な人だもん
「瑞希くん、温野菜ってなんで温なの?」
「"ON"野菜だから。スイッチ的な意味だよ」
「ON・・・・なるほどぅ、、、」
違うよ、突っ込もうよ、そこ
またおじさんが来た
姉さんっておじさんホイホイだな・・・・
「有村さん、ちょっといいですか。番組の件で」
「はい?」
「ここじゃあれなんで別な所で」
「はぁ・・」
仕事の話なら仕方ない
と言いたげな顔で姉さんは行ってしまった
ちょっと心配
襲われないかなぁ・・・・
姉さんが振り向いてちょいちょい手招きした
ついてきてって事?
ホテルだしな・・・危ないかもしれない
展望室で話してる
なんか姉さん嫌そうな顔してるな
「・・・・今後、番組色々出してあげるからどうです?」
「・・・・つまり?」
「分かるでしょう?」
姉さんはため息をついてキツくにらんだ
「抱きたいと?」
「え、あ、まぁ」
ビビってる
「舐めないでいただきたい」
「は・・・い・・・」
「貴方は仕事を利用してこんな事をしてるならそのうち身を滅ぼしますよ」
「あ・・・えと・・・」
「私は写真家です。今後テレビ出演はお断りします。私はそこらへんの安い女とは違いますから」
「・・・・すみません」
姉さんが戻ってきた
キレた姉さんってなかなか迫力ある・・
「癒して、瑞希くん!」
いつものように抱きついてきた
僕は頭を撫でてあげる
姉さんにテレビ出演後押ししたの間違いだったな
こんなに疲れるものだったなんて
「んにぃ、、」
「姉さん、なんで来たの?こんな場所」
「仕方ないよぅ、一応番組のメインパーソンなんだからぁ、、」
「そっか・・キリのいい所で帰ろうね」
「んん、、」
お料理食べとこう
なかなか美味しい
「ふぁはぁ、、、」
「姉さん、魂抜けそうな声出さないの」
「サーモンのお寿司おいしぃねぇ、、」
「んん、わかる。僕も好き」
「味の好みは似てるよねぇ、、」
「だよねぇ、、」
お料理食べて、それなりに誘いをスルーして
もうお開き
さー、帰ろう
姉さんも飲酒してないし車で帰れる
「ちょっち寄り道していい?」
「ん?うん・・」
車を走らせて
山の展望台へ
姉さんがポケットからカメラを取り出して何枚かとった
「仕事ってさ、人柄が出るよね」
「ん?」
「・・・・いやはや、疲れたよ」
僕もなんか疲れた・・・・
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