「うぁあああぃ、、、つかれたぁあ、、」
「お疲れさま、姉さん」
姉さんが僕の膝に顔をうずめる
頭を撫でてあげると猫みたいな声を出す
「きゃあー、、瑞希くんのハンドパワー、パネエッス、癒されるッス」
「はいはい、お代はロイスのチョコレートでいいよ」
「うわぁあ、、やすいよぅ、、」
姉さん、ぶっ続けで撮影したからさすがに疲れてるんだろうな
「お母さん系男子だね」
「うん、瑞希くんは母性愛にあふれてる」
モデルさん方がにやにやしながら僕らを指差す、、
お母さん系男子って、、
胡桃ちゃんが着替えを終えてやってきた
「瑞希は行くの?」
「胡桃ちゃん、いきなり言われても・・・」
「聞いてなかったの?撮影の打ち上げ、行く?」
「あ、うーん・・・」
僕ひとりで判断しようがない
姉さんは僕の膝に顔をうずめながらサムアップしている
行くって事か・・
「行くよー」
「そか、なら私も行く」
「お酒飲めないからいっぱお話しようね」
「・・・・べつに、、いいけど、、」
胡桃ちゃんに告白されたんだよな
今だに信じられない
彼女はテレビにも出るくらいの有名人
姉さんと同じく世界で認められた後に日本にやってきた
けっこう上の人にもわがまま言ってるのを見るとかなり大事にされてる子なんだなーって思う
「姉さん、片付けしないと」
「やだぁ、、」
「めっ!」
「はぁーい、、」
頼れるお姉ちゃんだけどたまにどうしようもなく幼児だ、、
飲み会というか打ち上げ
近所の居酒屋でやるみたい
スタッフみんなで乾杯
未成年組(お酒飲めない姉さんも)は座敷でこじんまりと乾杯
姉さんがジンジャエールを一気飲み
「ぶはぁああ、、、うまい、、」
「彩花はおっさんくさい」
「う、、胡桃ちゃんひどぃ、、」
「ふん、、」
なんだかんだ言ってじゃれ合ってる
相当仲はいいんだよね
さて僕も飲もっと
あれ?これ変な味するな
辛いような甘いような変な味
ふわふわしてきた・・・へへ・・へへっ、、
「瑞希くん、からあげおいしいよー」
「おねーちゃん食べさせてよー、、」
「あれ?、、瑞希くん?、、あ、うん、、、」
姉さんにからあげを食べさせてもらう
「おいしいよ、おねえちゃん、、」
「ん?、、、んん?、、なんかヤバイ、、、」
胡桃ちゃんはパフェを食べている
僕はそれをじーっと見つめる
「年上にたかるのはよくないよ、瑞希」
「くるみおねえちゃんだけずるぃ」
「・・は?、、」
「ボクもほしい、、」
「いいけど、、、」
あれ?、、、
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