姉さんが無理矢理話題を変えた
「西野くんにはロマンチックが足りないと思う!」
「え?あ、、、大きなお世話です、、、」
「恋をすれば写真も変わるよぉ?」
「お、俺は!先生に一生ついていきます!それだけです!」
あー、言っちゃった
姉さんはもじもじしてる
え?姉さん?
「それは一生私の下僕になってくれるという事かね?うむ、よかろう!」
「い、いや、、ちがう、、、み、瑞希くんは彼女作らないの?」
え!?
僕に投げないでくださいよ!
「ぼ、僕は・・・モテませんし」
「またまた、そんな美形でモテないはずないでしょー?」
「いや、、そんな事、、」
姉さんがコップの炭酸ジュースを飲み干した
「瑞希くんに彼女など不要!やい、西野くん!」
「はいっ!」
「おかわり!三矢サイダーをつぎたまえ」
もう夜中か
時間がたつのは早い
まだまだ楽しくもりあがっている
「そろそろ帰ろうかなぁ」
西野さんは腕時計を見る
「ん、送ってこうか?」
「あ、いいんですか?先生、お願いします」
僕はそろそろ寝ようかな
「瑞希くん、先に寝ててもいいよ」
「あ、うん・・・」
僕は部屋に入ってあくびをした
眠たいなぁ・・・
玄関のドアが開いて閉まる音がして
急に胸騒ぎがした
なんかやな予感
僕は気づいたら部屋を出ていた
エレベーターのほうに向かう
姉さんと西野さんの背中が見えた
こっそり隠れて様子をうかがう
「・・・先生、俺にも好きな人がいます」
「ふぇ?だれ?」
「・・・貴女ですよ」
「え?」
西野さんが姉さんを抱き締めた
胸の鼓動が早まる
止めたい・・けど動けない
「おーい?酔ってるの?」
「俺が酒強いの知ってるでしょう?」
「・・・はなしてよ」
「嫌です」
「・・・私はダメ」
西野さんが姉さんの腰に手をまわしてがっちり離そうとしない
「彩花先生、ずっと好きでした・・・二歳年下の貴女をずっとずっと」
「気持ちは嬉しいけど・・・ダメだってば・・」
「俺じゃダメですか?」
「ダメ・・・」
西野さんはさらにキツく抱き締めた
「じゃあ脅していいですか?」
西野さんは姉さんの頬に触れる
姉さんは鼻で笑った
「慣れっこよ、そんなの」
西野さんは姉さんに顔を近づける
「瑞希くんとは普通の関係じゃないんでしょ?」
え・・・・?
なんで・・・・
姉さんは固まってしまっている、たぶん僕と同じ気持ちなんだろう
「図星ですか?」
「瑞希くんは・・・弟として好きなの」
「嘘つかないでください」
さらに二人の顔が近づく・・・・・・・・
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