しかし実の父と交わってしまった事の背徳感は、その比ではなかった。血の繋がった父と
娘が性の営みを行うなど、決して許されない。優子は父親との近親相姦など考えたことも
なかった。だが今日、おんぶ紐で強調された自分の胸に父親の視線を感じたり、肩を揉み
ながら何だか妖しげな雰囲気になった時、優子はイヤではなかった。一種の陶酔感を感じた
ほどだ。昔から、自分の胸元を見られて一番恥ずかしいのは父だったし、逆に不思議な
優越感を感じるのも父に対してだけだった。だから父の態度が急変した時、もちろん恐怖や
嫌悪、絶望などを感じた。だが父に言葉で責められ、肉体を虐げられる度に、体の奥底に
甘い疼きを覚えたのも事実だ。『私は変態のファザコンなのかもしれない…』
優子が一人、思いを馳せている間も、父親は娘を愛撫しながら接吻を続けていた。『
ぁぁトロンとして、気持ちイイ‥』優子はうっとりした表情で「あぁ~」と大きくため息をついた。
そして控えめではあったが、自ら父の唇を求めるような仕草を見せた。父親は娘が見せた
意外な反応に、おや?という表情を浮かべた。優子からの能動的な態度は初めてだった。
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