(続き)
4.テレホンの訓練
そんなことで女性たちのお話、気晴らしのでお相手をすることになりました。
お話とは言っても、ラブドールは準備しておきます。携帯電話はかけ放題無料の契約をしています。そんなある日、
「こんばんは。ねえ、あなた歳幾つ?」
「○○歳です」
「えっ!」…ガチャン、電話を切られてしまいました。
「私ね、年寄りには興味ないの」、またまたガチャン。
次から次へと同じことの繰り返し。もう嫌気がさしていた時、
「こんばんは」
「こんばんは。よろしくお願いします」
「こちらこそ。私は○○○○で……」と彼女は一方的に話し始めます。しかし今までと違い、どういう訳だか僕の歳は訊きません。
「私ね、歳はもう40になるんだけど、まだ一度も結婚してないの。最近彼氏が冷たくて」
「冷たいって?」
「たまに会ってもセックスした後は、いつも直ぐにさよなら。私、分かってるの。あちこちに彼女作って遊んでるひとだから」
「それを見抜いたあなたは賢いですね」と批判することなく、話を続けました。どうせ口下手な僕ですから、上手く答えられません。
「賢いだなんて、ばかな私よ。もう別れようと思ってもついつい」
「そう簡単にはねえ……。分かりますよ」
「いいえ、利用されているのね。時々お金をせびるし」
「彼はあなたを利用してるんですか。悪いひとですね。もう幾ら位渡しているんですか」
「うんーんと、10万円位かな」
「あまりはっきりしませんね。これからも渡しますか」
「渡すつもりはないけど…」
「これからもせびってくると思いますか」
「そう思う」
「しっかりと記録しておいたらどうですか」
「記録なんかしても、どうせ返してくれないけど」
「何でも記録しておいたら?気持ちが落ち着くし、考えもしっかりしてきます」
もう3時間位も話したでしょうか。
「きょうは色々ありがとう。またお話してね」
「いつでもどうぞ。僕も楽しかったです。またぜひお電話して下さい」
テレホンセックスは特に収穫はありませんでした。これで彼女ができたわけでもないし。しかし何となく気分良かった。その日は気持ちが高ぶりましたが、熟睡しました。
翌日、私を良く理解して下さる女性である愛撫師の先生と面談しました。
愛撫師「テレホンセックス」はいかがでしたか?
「特には。かなりの女性から電話もらいましたが、いきなり電話切られたりして。でも最後の女性とは長いこと話できました。3時間位だったでしょうか」
「まあ、3時間も!どんなお話を?」
「誰にも言わない様にと釘を刺されてまして」
「実は私も女性達の素性を知らないから別に心配要らないけど、そうね、その位の心構えでいるのはいいことね」
「先ずは女性に慣れること。とってもいいことよ。頑張ってね。いきなり電話切る様な失礼な女性に当たってしまうのも、勉強のためだと思ってね」
電話の女性は彼氏持ちだったので、テレホンセックスの成果はないと思ってたのですが、考えが変わりました。実際、その女性との電話の後はすごく気分良かったのですから。彼女の候補になるかどうかはみ出た気になりません。
「きょうは簡単に治療をしておきましょう」
愛撫師の先生はまた優しく僕の股間を擦りながらそうおっしゃいました。
「通常は助手が処置するのですが、たまには私がするのもいいでしょう」
「はい」
「では裸になってベッドに横になってね」
先生は裸で寝転んでいる僕に背中を向けて、オチンチンを擦り始めました。
先生は裸にはならなかったのですが、ブラウスのボタンを外し、胸が見える様にして、さらにはスカートをめくり上げて下着姿を見せます。ブラウスからはみ出た乳房、パンツからもはみ出た太ももが眩しかった。
オチンチンを擦りながらもシコシコ、
「遠慮しなくてもいいのよ」
「えっ!」
「触ってもいいんですよ」と優しく微笑む。
思わず体を起こして先生に抱きつきました。先生は振り向いて唇にキス。
胸にもしがみついた後、お尻にもしがみつきました。
手で射精して頂くまであっと言う間でしたが、その間、先生は常に上から僕を見渡す姿勢でした。
「はい、終わりましたね。元気になられて良かった。私も嬉しい。次回からはまた助手が処置しますね」
助手の先生とはまた違ってましたが、何だか支配された様な不思議な気分でした。どうやらそれも治療の一環の様です。
(終わり)
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