二月になり自宅学習となった裕樹と平日の休みにデートを重ねた。
徐々に彼の好みがわかってくると、最初の無理な格好ではなく、気候も考えてシンプルな装いで会うようにしていった。
スカート好きな裕樹にサービスも込めてミニ丈のスカートだけは外さず、時々チラッと太ももに興味を示す視線にそっと興奮する。
裕樹の誕生日に有休をとり、車で一時間ほど離れた街のレストランでささやかな食事を楽しみ、海辺の駐車場で休憩する。
『はい、プレゼント。良かったら着てね』
『あ、プルオーバー、ありがとう。楽に着られて好きなんだ。大事にしなきゃ』
『あら、ちゃんと着なきゃダメよ。おなかから手を入れてくすぐるんだから』
『くすぐり?駄目だよ、弱いんだから』
『へぇ、意外な感じ…ほら!』
そう言って裕樹の耳を指でいじり、うなじや脇腹を刺激すると笑いながら裕樹が両手を押さえ付けた。
自然と顔が近付き裕樹の笑顔が消える。
私が顔を寄せると彼は目をギュッとつぶり動かなくなる。
『もうひとつ、お祝いして…いい?』
私は自分の興奮を抑え余裕ある大人を演じて囁いた。小さくうなずいた彼の唇に自分を触れさせ、ゆっくり重なりを広げ裕樹の手を握った。
数秒後に離れ彼の顔を見るとぼーっとしている。
『裕くん、大丈夫?』
『あ、うん、ドキドキしたぁ…柔らかいんだね。真由美さんのいい香りもした』
『本当に初めてなんだ。私でよかったの?』
『全然よかったよ!真由美さんの事ばっか考えてるし、真由美さんとしたかったし、あの、だから、』
必死な様子がかわいらしく、つい自分を問詰めるように裕樹をいじめてみる。
『私の事?どんなこと考えてるのかなぁ?』
『えっ!あ、話した事や顔とか…』
『あとは?ちゃんと言いなさい』
『……』
『裕くん、私の事…想像してくれたの?』
彼は手を握り返してきた。
『怒らないから…私で、オナニーしたの?』
かすれた声で裕樹の耳元に囁いた。
『うん…』
『そう、気持ち良かった?』
『うん…』
『私…裕くんにされちゃったんだぁ』
『あ、うん…ごめんなさい』
『なんで謝るの?他の人じゃなくて私で気持ち良くなったのなら嬉しいよ』
そう囁き、彼の顔をこちらに向かせ再び唇を重ねる。
今度は彼の唇を舌先で舐め、上を下を唇で挟み時間をかけて愛撫した。
『こんな風に…エッチな事してた?裕くんに触りながら…舐めてた?』
彼は鼻で呼吸し声が出せず唸るように返事を返していた。
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