色々あったけど平穏な日々がづづいている
そしてアンナと母さんのキスを見てしまった日から1ヵ月とちょっと経った土曜日
慢性的な人員不足の課に所属している俺はこの日も休日出勤だった
工場に新しい設備を搬入して設置、明日は日曜日だけど試運転のため出勤だ
社長・・・何とかしてくれ・・・
「ただいま・・・」
『疲れた・・・』
そんな疲れを忘れさせてくれる声が聞こえる
和室から漏れ聞こえてくるアンナの喘ぎ声だ
『またかよ・・・』
だが違った、覗いたリビングでは親父がソファーに座り肩を落としている
「親父・・・」
「ああ、タカシか・・・」
俺の目に映った親父の姿、そこには大企業の部長様の面影はなく
耳に入ってくるのはアンナの声と母さんの声
[あっ ああっ ナオミちゃんっ ああッ]
[あらあら、またイキそうなの?]
[イッちゃう イクッ]
アンナ・・・
「親父、なにがあった?」
「言わなくてもわかるだろ・・・」
「うん、聞いてみただけ」
『こういうパターンもあるのか・・・』
「なあ親父、散歩行く?」
「そうだな」
親父と二人並んで近所の公園まで歩き、ベンチに座って遊具を眺めていた
「どうだ、仕事の方は」
『親父・・・現実逃避かよ・・・』
「いま忙しいよ」
「そうか、良い事だ」
「親父の方は?」
「いつも通りだ」
「あ、そう・・・」
『その「いつも」がわからないよ・・・』
そんな他愛もない話をして家に帰った
[お義母さん ここですか?]
[そうっ そこっ そこよ はあぁん いいわ アンナちゃん]
『え・・・ お義母さんって 母さんだよな・・・』
「親父、飯食いに行こう」
「そうだな・・・」
また親父と二人で飯を食いに行った
二人がこんな関係になったのって・・・ いつから?
アンナと母さん、二人の仲は俺と親父公認になったけど普段がいつも通り過ぎて逆に怖い
隠れて何かやってるかもしれないけど、少しぐらい目の前でイチャイチャしてくれた方が見てるこっちも助かる
アンナとのセックスは一時期断られてたこともあったけど、最近のアンナは俺からのセックスの誘いを受けてくれる
両親の寝室やヤリ部屋から母さんの声が聞こえてくることもあるので、あっちの方も良い感じの仲だと思う
そして何となく事件が恒例になった土曜日、仕事から帰ると親父が廊下に立ち尽くしていた
「ただいま、親父」
「タカシ 帰ってきたのか」
「うん、また?」
「ああ、今日は俺たちの寝室だ」
「ふーん ヤリ部屋じゃないんだ」
「カナが・・・ セーラー服に着替えてた・・・」
「・・・聞かなかったことにするよ」
とりあえずリュックを部屋に置きに行くために階段を上がった
[あぁ 先生 はあぁん イキそうですぅ 先生ぇぇ]
『母さんの声だ・・・』
[なんですか そのはしたない声は 我慢しなさい]
『どっちだ?アンナか?ナオミちゃんか?』
[でもっ アンナちゃんっ]
[違います 私は先生ですよ タナカ カナさん]
[はぁい 先生ぇ あっ あっ はあぁあん]
『アンナだったか・・・』
一階に降りて親父を飯に誘った
二人の変化に心が追い付かない、俺だけじゃなくて親父もそんな雰囲気だ
何がどうなってこうなったんだ・・・
そして一週間後、さらに追い打ちが来た
俺たちの寝室、俺とアンナだけの空間
何か言いたげなアンナを俺のベッドに誘った時、扉をノックする音が聞こえた
「入るわよ」
「あ、はい」
アンナが返事して扉が開き母さんが顔を出した
「アンナちゃん 私たちの寝室に行ってあげて ユウジが待ってるわ」
「はい」
『え?どういうこと?』
「タカシ、一晩お邪魔するわね」
「あ、うん・・・ え?どういうこと?」
「そういうことよ」
「うん・・・」
『どういうこと!?母さん!なんでそうなった!?』
なんでこうなったんだ・・・
変化が急すぎて心が追い付かない・・・
『じいちゃん!いるか!?』
〈なんだ?〉
『いてくれたか!ありがとう! どういうこと!?』
〈そういうことだ 男なら黙って受け入れろ〉
『頭がプチパニックだよ うれしいけど』
「じゃあ、お義母さん 用意できたので行ってきますね」
そう言ったアンナはウエディングドレスを着ている、といってもコスプレ用のほぼランジェリーのウエディングドレスだ
「楽しんできてね」
そう言った母さんはセーラー服を着ている なんか変な性癖が目を覚ましそうだ
『じいちゃん・・・ おれ夢見てるのか?』
〈お前の気持ちはよく分かるが とりあえず頑張れ〉
とりあえず朝まで母さんとセックスした
アンナと母さんが並んでキッチンに立ち洗い物をしている
「アンナちゃん、今日はタカシから誘われそう?」
「無いかもしれないです お義母さんはどうですか?お義父さんからの誘いは」
「無いかもしれないわね」
「そうですか」
「今夜は私がアンナちゃんを誘ってもいい?」
「はい」
そんな二人の会話を親父とリビングで聞いていた
とりあえずこの状況が「いつも通り」だと思うようにして平静を装っている
親父もテレビに顔を向けてはいるが心ここにあらずといった様子だ
なんでこうなった・・・
※元投稿はこちら >>