数日後、かほさんは綾野と一緒に銭湯に向かった。俺は自宅の部屋にいながら、テレパシーで綾野と覗きの打ち合わせをしていた。
かほさん、ごめん・・・幸平、あんた主犯でこのこと一生、裕也とかほさんに秘密にするのよ?
わかった。
綾野の謝罪を合図に超能力の覗きは実行された。
綾野は視線をなるべくかほさんに気付かれないよう用心してかほさんを見続けた。
幼いころから俺と裕也、綾野達のお姉さんだったかほさん。昔は大きかった身長も俺と裕也にすっかり追い越され、小柄に見えてしまう。
若干の幼さと大人の女性の雰囲気があるかほさん。綾野の能力を通じて今、俺の目の前にすべてが明らかになろうとしていた。
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