少女はしゃがみ、祠の扉を開けた。中には竹で編まれた籠があり、籠には折り畳まれた白布が置かれていた。
「それじゃあ、裕也くん。はじめて」
少女がそう言うと裕也と呼ばれた少年は頷いた。
「うん・・・かほ、本当にごめん。俺がドジったせいで」
裕也はかほと呼んだ少女に心から謝罪した。
「ううん、この儀式は誰かのミスとは関係なしに行われるものよ」
少女は覚悟を決めた表情でそう返した。
「そっか・・・とにかくはじめるよ」
「ええ」
少年も覚悟を改めた。これからする儀式は避けられないものだった。
やや大きく、狭くも見える河原には巨大で丸い形の平たい石の他、すぐそばに一回り小さく、丸く平たい石があった。
どちらも人の手で削られたものだった。とくに小さい石の上には真新しい木の柄杓が置かれていた。
少女は躊躇なく帯を解き、白い小袖と赤い緋槌、白い足袋と草履を脱いだ。巫女服の下には何も見つけておらず、素っ裸だった。
まもなく河原に大人の女の身体つきになった少女の裸身が曝された。
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