そこで裕は目を覚ました。夢を見ていたのだ。
「今の10年前の夢か・・・たまによく見るけど、今までよりずっと長かったな・・」
ふと股間に目をやる。股間部がテントを張っていた。恥ずかしくなった俺は持参したリュックで隠した。
俺は今、田舎の村に通じている2両のローカル線に乗っていた。気持ちのいい青空の中、ローカル線はなにごともなく走行していた。
やがてローカル線は緑の山に向かい、大きな清流にかかる鉄橋のレールに乗った。鉄橋の上部を覆うワーレントラスを通過すると目的地はすぐそこだ。
俺は10年ぶりの思い出の田舎に着いた。ローカル線はパァンという警笛を鳴り、小さな駅で停車した。
俺は電車を降りた。液を歩くとまず、山間にあるおじさんの家を10年ぶりに訪ねる事を考えた。しかし、そのおじ夫婦は10年の間に亡くなっていた。
でも今は・・・
「裕くん!」
俺を呼ぶ美人の声が聞こえてきた。
「久しぶり!」
齢の離れたイトコだけがここに住んでいる。このイトコが俺の一番の目的だ。彼女の名前はミカさん。
ミカさんは長い黒髪を今でも伸ばしていたが、後頭部でお団子にしていた。服装は薄い長袖に長いスカート。
夏にも関わらず、肌は白く、10年という月日もあって彼女はさらに美しくなっていた。とくに胸はどんなグラドルにも負けない大きさと形だ。
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