僕は萩谷コウタ。小学6年生だ。僕は今、親戚が住む村に向かっている。村と言っても都会と変わらない普通の家々があるところだ。
しかし、僕の住む親戚がいるところは違う。その土地の由緒正しき神社で僕はそこの掃除の手伝いも兼ねてそこに来ていた。
湖の上に突如、出現した巨大な山のような島。その島と本土を繋ぐ橋の道路を僕たちは車で走っている。
しばらくしてそこに着いた。僕は両親と共に親戚の家で少し休むと神社の掃除、整理をはじめた。
この掃除と整理は1年に1度やっているため、埃が堆積するということはあまりない。何より僕は綺麗好きだった。
この時の季節は6月だった。早くも様々なセミたちが鳴き始めている。
瑞垣と数本の木々に囲まれた神社に僕は向かっていた。境内に入るとさっきまでいた家と雰囲気が変わる気持ちになると僕はワクワクした。
神社の境内に入るという事は異界に入るという事になるのだ。現在、神主は掃除と整理のすべて僕に任されていた。
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