俺は部活を引退してからも感覚を鈍らせない為に、時々部に顔を出して練習に混ざっている。その間麻耶は教室で受験勉強をしていた。こうした俺の我が儘にも、麻耶は文句を言わずに付き合ってくれ、時々部活を見学していた。それは受験が終わっても変わらなかった。俺の他にも男女問わず何人か部活をしてる人がいた。その日も部活を終えて2人で帰った。「もうすぐ卒業だね」「あっという間だったな」「うん…こうして2人で帰るのももう終わりかぁ」「その前に合格発表があるな」「…うん」「春休みになったらデートしよう」「うんしよう」やがて麻耶の家に着いた。「また明日ね」「またな」そう言って俺達は別れた。…合格発表の結果は、2人共合格した。お互いメールで「受かった」と送りようやく肩の荷が下りた。受け付けで必要書類を貰って学校へ帰った。最寄り駅で麻耶達に逢い一緒に戻った。S高合格は5の3、N女は3の3だった。職員室で報告して教室に戻り、他の奴らを待った。やがて皆戻って来てホームルームをして下校した。
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