純也からの拒絶は変わることがなかった。
学校帰りひとり寂しくトボトボと歩く。
ほんの一週間前までは純也とじゃれ合うように話しながら愉しく過ごした道のりが今は辛く悲しい。
「雫、、、」
声をかけられ振り向くと香織と玲奈が立っていた。
二人とも高校に入ってから知り合った親友だ。
雫を含め3人とも160前後の身長で背の高さは変わらないがタイプは異なっている。
雫はロリカワ系で天然が入っている。
橘香織は明るい性格でおしゃべり好き。
ショートカットの茶髪でいわゆるタヌキ顔。
親しみやすいタイプ。
しかしカラダ付きはメリハリのきいた大人ボディ。
特にバストは迫力ものだ。
毛利玲奈は物静かなお嬢様タイプ。
上品に整った顔立ちは人目を引くほどの美形。
肩まで伸ばした黒髪は艷やかで手脚がスラリと伸びたモデル体型。
成績も良く純也と同じく常にトップクラスを維持している。
「最近、一緒じゃないけど、、どうしたのあなた達、、、
ケンカでもしているの?」
3人は話をするため香織の部屋へと場所を移動した。
香織も玲奈ももちろん純也と雫の交際を知っていて純也を交えてよく話しもする。
似合いのカップルと応援もしてくれ温かく見守ってくれていた。
しかし二人にただよらぬ雰囲気が漂い始め、周りの別れたらしいという噂に黙っていられなくなって話を聞くことにした。
雫は全てを話した。
いや、都合の悪い誤魔化しには容赦の無い香織のツッコミが入り結局は全てを話すことになった。
玲奈は口を挟むことなく黙って聞いていた。
「正直呆れたわ、、、どうしてそんなことをしたの?」
「だって、、、遼平、凄くカッコいいし、、、わたしのこと好きだとか可愛いって言われて、、、」
「雫だって知ってるでしょう?アイツは誰にでもそう言うの、、、そういう男なの、、、」
「でも、、、わたしは特別だって、、、他とは違うって、、遼平、凄くモテるのにわたしを選んでくれて、、、」
「あのね、、、広田くんだって凄くモテるんだよ、、、」
「えっ、、、でも純くんは告られたりしてないし、、、」
「それは雫が知らないだけでしょう?背が高くて顔も良くて優しくて成績もいいんだよ、、、モテないわけないじゃない。雫がいるから遠慮してる人もいるし、それに告られても雫がいるからってちゃんと断ってるんだよ、、、」
「そんなの、、、知らなかった、、、」
「知らなかったって、、、幼馴染なのに、、、雫は広田くんの何を知ってるの?」
初めて玲奈が呆れたように口を開いた。
「全部知ってるよ、、、純くんのことだったらなんだって、、、」
「それなのにちょっと顔のいい男に可愛いとか好きだと言われたら簡単に初めてをあげちゃうんだ?広田くんがいるのに?広田くんはちゃんと全部断ってるのに?」
「簡単になんかじゃない、、、それにこんなことになるなんて思ってなかった、、、」
浅墓としか言いようがない。
要するにバレなければいいと思っていたのだろう、、、
だから親友のわたし達にも相談すら無かった。
そして関係を続けていた。
しかし今更それを責めてももうどうにもならない。
香織は重い口を再び開いた。
「それで、、、もう立川とは手を切ったんだよね?」
雫が目を逸らす。
「まさか、、、まだ逢ってるの?」
「相談、、した、、、」
どこに恋人との仲を間男に相談する人がいるの?
「相談て、、、まさか雫、、、アナタ、、、」
「不安だったの、、、純くんに別れるって言われて、、、話しも全然してくれなくて、、、それにわたしからじゃないよ、遼平から、、、」
「最低、、、」
玲奈が立ち上がった。
「あんなクズ男と、、、」
「遼平はクズなんかじゃないよ、、、アドバイスもしてくれたし、、、」
「あんな間男を庇うんだ、、、で、どんなアドバイスをしてくれたの?」
「本当に好きだったら赦してくれるって、、、」
「それで気が楽になってまた浮気したの?バカじゃないの?あのね、幼馴染の恋人を本当に好きだったら初めてなんて気にしないと騙して処女を横取りする奴のことをクズと言うの、、、雫、アンタはそれを受け入れたの、、、酷すぎるよ、広田くんが可哀想過ぎるよ、、、わたし、耐えれない、、、帰る!」
玲奈は出て行った。
しらけた雰囲気が流れる。
「玲奈があんなに怒るの初めて見たよ、、、」
「、、、、、」
「でも玲奈の言う通りだと思うよ、、、広田くんと恋人のまま、立川とも付き合いたいだなんて、、、酷いを通り越して終わってる、、、」
「そう思っただけ、、、純くんは優しいから赦してくれるかもって、、、」
「そんな考え、、、優しいとかじゃなくて広田くんのことバカにしてるよ、、、」
「違う、バカになんてしてない、やっぱり純くんがいい、、、純くんが一番大切なの、、、」
「じゃあ、どうして立川と別れないの?セックスなんてしたの?」
つづく
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