「お待たせしてゴメンなさい、、、」
純也は美子を見た。
目が見開く。
髪を下ろしてメガネをしていない。
初めて見た。
まるで違う、、、
元々美人だが可愛いさが格段に増している。
とにかく若く見える、、、
どう見ても30そこそこ、20代だって、、、
そしてなんといってもその胸元、、、
黒ブラが透けて見える。
カップの花柄のレースのデザインがセクシーだ。
それに凄く大きい、、、
さっきまでとは全然違う、、、
細いカラダから横にはみ出しブラウスをこれでもかと突き上げている。
少しでも動くたびに揺れる柔らかそうな乳房。
思わずその中身を想像して見つめてしまう。
フフッ、見てる、、、
良かった、、、恥ずかしかったけど、、、
嬉しい、、、
「広田くん、、、そんなに女性の胸を見てはダメよ、、、」
「あっ、ごめんなさい、、、」
慌てて目を逸らす。
「他の人は気をつけてね、、、わたしは広田くんだったら構わないけど、、、」
「えっ?」
それって、、、
美子は純也の向かいに座った。
「先生ね、広田くんだけに話しておきたいことがあるの、、、」
「どんなことですか?」
美子の意図を汲んだように真摯な目に戻る。
もっと見てほしかったのに少し寂しい、、、
でもそれが彼のいいところでもある。
「まず立川くんのこと、、、噂には聞いてると思うけど、、、彼は女子中学生と関係を持った上で中年男性に売春行為をさせていました、、、」
「そんなことまで、、、」
「中には高校生にも、、、二宮さんや立花さんにもさせるつもりだったかも知れません、、、とにかく彼は女の子達から、そして仲にはお客の男達を脅してお金を巻き上げていました、、、絶対に赦されない行為です、おそらく少年院に入ることになるでしょう、、、」
「そこまで腐った人間だったんですね、、、」
もしまだ知られずにいたら、、、おそらく雫や香織も同じことを、、、
寒気がした。
「先生、ありがとうございました、、、」
「あら、わたし何もしていないわよ、、、」
「いいえ、分かっています、、、先生は俺達が少しでも巻き込まれないように手を尽くしてくれたことぐらい、、、」
あの男は人を陥れるために、どんな嘘でも平気でつくやつだ。
美子は肯定も否定もしなかった。
ただもう全て決着はついた。
純也達に迷惑をかけることは無いと安心させてくれた。
「それともうひとつ、、、先生、4月になったら他の高校に移ることになったの、、、」
「ええっ?」
思わず絶句する。
「まさか、、、今回の件で、、、」
「それは違うわ、、、私立の女子高から校長として来て欲しいと誘いがあって、、、悩んだけど、受けることにしたの、、、」
「どこの高校ですか?」
「○○高校よ、、、」
県内一の歴史のある名門だ。
各地からお嬢様が集まる高校だ。
「凄いじゃないですか?しかも校長だなんて、、、」
この若さで、、、
考えられないほどの栄転だ。
それだけ美子の力を買っているということだ。
「そうね、、、身に余る光栄だと思う、、、」
しかし美子はどこか寂しげだった。
「俺、先生がいなくなるのは凄く寂しいけど、、、応援します、、、」
口だけでは無かった。
美子ほど生徒思いの先生は滅多にいない。
心からそう思っていた。
「ありがとう、、、でもわたし、、、広田くんが卒業するのを見届けたかった、、、」
「えっ、、、どうして俺なんか?」
「わたし、、、子供が産めない体なの、、、結婚して、すぐに流産して、、、はじめは夫も気遣ってくれたけど、、、今は夫ともうまくいってない、、、夫には他にオンナがいるの、、、会社の部下よ、、、若い可愛い子、、、ごめんなさいね、こんな話、、、」
「構いません、、、俺、先生のことだったら何でも知りたいから、、、」
「うん、、、ありがとう、、、だから生徒達を自分の子供だと思って頑張ってきたわ、、、でもその中でも広田くんは特別だったの、、、」
「えっ?特別、、、」
美子を見つめる。
美子も熱い瞳で純也を見てる。
「純也君を知れば知るほど、本当に心から思ったの、、、純也君がわたしの子供だったら良かったのにって、、、」
なんと応えたらいいのか分からなかった。
ただ美子がそんなに自分を思ってくれるのが、たまらなく嬉しかった。
だから母親になれない美子の悲しみを少しでも癒してあげたかった。
「俺なんかで良かったら、いつでも先生の息子さんになりなりますよ、、、」
「本当に?」
「はい、、、何も出来ないかも知れないけど、、、先生のためだったら、、、どんなことでも言って下さい、、、」
「じゃあ、、、広田くんの隣に座っていい?」
「もちろんです、、、」
美子が隣に来た。
純也の腕に頭を預けてくる。
凄くいい匂いがする。
「広田くんがわたしの子供、、、最高だわ、、、」
「俺こそ光栄です、、、」
「わたしね、、、ドキドキしちゃってるんだよ、、、」
「俺だってメッチャ、ドキドキしてます、、、」
「どうして?」
「先生がいつもよりもっとキレイだから、、、」
「わたし、オバサンだよ、、、」
「それは違います、先生はオバサンじゃない、、、」
ハッキリと断言する。
「ありがとう、、、嬉しい、、、」
「どういたしまして、、、」
明るく純也が言った。
でもその純也が胸元をさり気なく覗いているのが分かる。
谷間を見てる、、、
いやブラまできっと見えてる。
全然嫌じゃない、、、
カラダが熱くなる。
もっと見てくれてもいい、、、
「広田くん、、、息子って、、、母親がキレイだと嬉しいのかな?」
「それは嬉しいですよ、、、そうに決まってます、、、」
ああっ、まだ見てる、、、
ブラしてなければ良かった、、、
そしたら全部、、、
わたし、なに考えてるのよ、、、
何か話さないと、、、
「広田くん、、、色々辛いことがあったのは分かっているわ、、、でもね、恋はしないとダメよ、、、」
「でも、、、今は俺、、、」
「女性を信じられなくなってるのは分かる、、、でもいい子はたくさんいるわ、、、今しか出来ない恋もあるのよ、、、それを逃してはダメ、、、」
「じゃあ、先生は?」
「わたしは結婚してるし、、、」
「でも、、、恋愛小説を、、、」
「それは、、、」
「人妻の女教師と男子生徒の恋でしたよね?」
純也の手が美子の背中に回される。
美子の頭が純也の胸に預けられる。
「あれは小説だから、、、それだけ、、、」
何度も主人公を自分に置き換えた、、、
息子だけじゃ、まだ寂しい、、、
純也と恋がしたい、、、
でも絶対にダメ、、、
「そうですね、、、」
優しく純也が背中を撫でてくれる。
それはもう愛撫のようだった。
でも拒むことは無い、、、
だって凄く心地良い、、、
「息子に恋人が出来るって、、、母親はどんな気持ちなのかな?」
「先生はどう思います?」
「複雑かな、、、嬉しいような、、、取られてしまうような、、、アン、、、」
さっきからブラばかり触ってる。
でも感じてるのを気付かれてはダメ、、、
気付かれたら拒まなければならなくなる、、、
もっと純也の指を感じていたい、、、
ああん、ホック外されちゃうの?
外されて、、、オッパイ見られちゃうの?
「取られないから安心して下さい、、、」
「あっ、、、どうして、、、泉さんも毛利さんも二人とも凄くキレイだし、、、いい子だと思うわ、、、」
思わず二人の名前を出してしまう。
美子にはハッキリと分かってる。
二人とも純也に恋心を抱いていることを、、、
それが真剣で本物だということも、、、
この間の事件で二人は純也を必死に守ろうとしていた。
きっとどちらと結ばれても、きっと今度は純也は幸せになれる、、、
自分はそれを黙って見守ればいい、、、
そんなこと分かってる、、、
でもそれを嫉妬してしまう自分がいる、、、
「二人は大切な友達です、、、でも、、、」
「でも、、、なに?」
「ううん、いいんです、、、先生の推しは誰ですか?」
でも、、、なんだったのだろう?
聞きたい、、、
他に好きな人がいる?
もしかして、、、
ときめく、、、
いや、そんなはずない、、、
「わたしは教師なのよ、、、誰かを選ぶとか出来るはずないないでしょう?ああっ、ダメよ、、、」
ホックを摘まれる。
ひねれば外されちゃう、、、
「じゃあ、、オンナとして応えて下さい、、、」
母親としてとは敢えて言わない。
「ああん、言うから、、、ブラを外さないで、、、オッパイ見えちゃうから、、、」
本当は外されたい、、、
純也に見られたい、、、
「分かりました、、、俺は先生の推しと付き合います、、、」
指が離れていく。
純也がわたしの推しと付き合う、、、
そんなのやっぱりイヤ、、、
純也を誰にも渡したくない、、、
「わたしよ、、、わたしを広田くんの恋人にして、、、」
つづく
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