「全然わたしの気持ちなんて分かってない、、、なによ二人して、、、」
「香織、、、広田くんに一言も謝ってないよね、、、悪いことしたと思ってないの?」
「違う、、、酷いことしたと思ってる、、、ずっと反省してるけど、、、」
「自分のこと、、、被害者だと思ってる?」
「思ってるよ、、、だってわたしは二人の関係のために、、、」
3人が醒めきった目で自分を見るのが分かった。
「違う、、、そういう意味じゃなくて、、、純也には言えなかったけど、、、一生償おうって、、、もう純也以外の人とは絶対セックスしないって、、、」
「もういい、、、俺はあんな男を好きになったりセックスする女を信じることは出来ない、、、だからもう元に戻ることは出来ない、、、」
「そんな、、、酷いよ、純也、、、こんなに純也が好きなのに、、、心は純也だけなのに、、、」
ポロポロと涙が溢れる。
嗚咽を漏らし泣きばじめる。
しかし純也の心には何も響かなかった。
心は純也だけ、、、
カラダは愉しんだ、、、
そう聞こえた。
玲奈が香織の背中を優しく擦る。
「二人とも先に帰って、、、後はわたしがついでいるから、、、」
「毛利さん、、、お願いね、、、」
マリナが純也の腕を引く。
「でも、、、」
純也の言葉にマリナが首を横にふる。
「後は毛利さんに任せましょう、、、」
教室を出た。
無言で歩いた。
香織のことを好きだった。
だからこそ元にはもう戻れない、、、
マリナが純也の背中を撫でてくれる。
「わたしはずっとそばにいるからね、、、絶対に離れたりしない、、、」
マリナの優しさが胸に染みた。
立川は停学となりサッカー部も除籍になった。
そしてその後の職員会話を経て正式に退学処分になった。
複数の女子中学生と淫らな関係をもち金銭を巻き上げていた。
そんな噂が流れた。
とある休日
純也は大型ブックショップで目当ての本を手に取り目を通していた。
一ヶ月前に香織と別れた純也にアプローチをかけてくる女子生徒が何人かいたが、それを受け入れる気持ちは今はなかった。
そんな中、エマは露骨に純也を誘ってきた。
周りに誰もいないのを見計らい声をかけてくる。
制服のブラウスのボタンを外し胸元から深い谷間を覗かせながら、、、
「今度デートしようよ、、、わたし、口固いよ、、、」
「エッチから始まる恋愛もアリだと思う、、、」
「わたし、広田にだったら何でも出来るよ、、、」
しまいには
「エッチしようよ、、、わたし、夜ベッドで広田乗ったことばかり考えてるんだよ、、、付き合ってくれなんて言わなし、、、広田のこと絶対に満足させる自信ある、、、わたしたち、絶対に相性いいと思う、、、」
そこまで言われるとさすがに男の血が騒ぐ。
しかしなんとか堪え、やんわりと断り続けていた。
本の会計を済ませると隣に並んでいた女性に気づく。
「あっ、梅田先生、、、こんにちは、、、」
「あら、広田くん、、こんにちは、、、」
先生は落ちついたデザインの高級そうなグレーのコートを着ていた。
いつもよりメイクは濃い目で女らしさが強調されている。
ダークブラウンの髪をシニヨンにしている出で立ちはどこから見ても上品で美貌の人妻だ。
こんなにキレイだなんて、、、
思わず見惚れてしまう。
「どうしたのかな?わたし、何かヘンかしら?」
「いいえ、、、その、、、学校とは雰囲気が違うから、、、キレイで若々しくて、、、あっ、俺、すいません、、、」
梅田先生が薄っすらと頬を染める。
「ううん、、、広田くんにそう言ってもらえるなんて嬉しいわ、、、それともお世辞かな?」
「違います、、、本当に、、、でも先生に対して失礼でした、すいません、、、」
「広田くんは本当に真面目ね、、、気にしないで、わたし本当に嬉しかったから、、、」
いつものように優しく笑みを浮かべてくれる。
けれど学校よりもずっと親しみやすい気がする。
「ところで広田くんはどんな本を買ったの?」
「推理小説です、、、」
「そうなんだ、、、」
「好きなシリーズものなんです、、先生は?」
「わたしは恋愛もの、、、」
「えっ、そうなんですか?」
「意外かな?わたしだって女性なんだけど、、、」
「いや、そういう意味じゃなくて、、、」
「人妻の女性教師と男子生徒の禁断の恋の物語なの、、、」
「えっ、、、そう、、なんですか、、、」
顔を赤らめて視線を逸らしてる、、、
可愛い、、、
「フフッ、、、そうだ広田くん、これからどうするつもりだったの?」
「そうですね、、、もう少しブラブラして食事して帰ろうと思ってました、、、」
「それだったらウチに来ない?大したものは作れ無いけどご馳走するわ、、、」
「そんな、、、お邪魔していいんですか?」
「夫が長期の出張中でずっと一人きりなの、、、一人で食べるより広田くんがいてくんたら凄く嬉しいわ、、、」
どこか寂し気な表情に純也は断わることが出来なかった。
「じゃあ、お言葉に甘えようかな、、、」
「良かった、、、断われたらどうしようと思ってドキドキしちゃった、、、」
可愛いらしく舌をペロっと出す。
思わずドキッとする。
「じゃあ、行こうか?」
「はい、先生、、、」
二人はタクシーに乗った。
つづく
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