その一週間後、偶然麻衣と出くわした。
避けていた女だったがカラダを重ねてしまったことで今までのような態度をとることに躊躇があった。
「あっ、陸、、、」
「どうした?」
「うん、講義が休講になったから帰るところ、、、」
「そっか、、、俺も帰るところだ、、、」
麻衣の唇が目に入る。
俺をシャブった口、、、
そしてデカい胸、、、
慌てて目を反らす。
「じゃあな、、、」
「ねえ、陸、、、」
麻衣が呼び止めてくる。
「なんだ?」
「その、、、良かったら、わたしの部屋でご飯食べていかない?」
「えっ?」
「どうせいつも外食してるんでしょう?それってあんまり良くないよ、、、」
「う〜ん、、、」
「いいでしょう?食事だけ、、、」
「分かった、、、ご馳走になるよ、、、」
「やった、、、」
二人で買い出しをして部屋へと向かう。
荷物を陸が持つと麻衣は腕を組んできた。
「おい、、、」
「いいじゃん、、、わたし達セフレだよ、、、」
「なんだよ、、、それ、、、」
「わたしはヤッパリ陸が好き、、、元に戻れなくてもそばにいたい、、、それに、、できたら時々でいいからセックスしたい、、、」
「お前なぁ、、、」
後でちゃんと話さないと、、、
麻衣の部屋も奈々ほどではないがかなりのものだった。
ただし部屋数は少ない。
食事を済ませ陸が洗い物をしていると後ろから麻衣が近づいてくる気配がした。
驚いたことに麻衣は下着姿だった。
黒のブラにショーツ、、、はち切れんばかりの胸とシリ、、、
まるで人妻のような色香を漂わせていた。
「おい、、、」
「陸、、しよ、、、」
背中に乳房が押しつけられる。
「話が違うんじゃないか?」
「もうわたしを抱かないつもりでしょう?これを最後に逢わないつもり、、、」
「それは、、、」
図星だった、、、
麻衣が前に手を回し、服の上から陸の乳首を刺激する。
「あれから、、、他の男ともセックスしたわ、、、」
囁きながら耳を舐めてくる。
「みんな、わたしのオッパイとカラダに夢中になった、、、何度もイカされたわ、、、」
ヤッパリな、、、
想像はしていた、、、
「でも陸が忘れられない、、、みんなすぐに別れた、、、陸とセックスしてハッキリ分かった、、、全然違う、、、わたしは心もカラダを陸じゃないとダメ、、、」
ズボンの上から擦ってくる。
「陸だって分かってるはずよ、、、他のオンナじゃ物足りないでしょう?わたし達はカラダの相性が最高なの、、、だからわたしをセフレにして、、、」
くそっ、、、
振り向き唇を奪う。
舌をヘビのように絡め合う。
「ああっ、陸が好き、、、誰よりも、、、」
そんなの誰が信じるか、、、
ベッドに押し倒し服を脱ぐ。
「陸来て、、、他の男より感じさせてぇ!」
二人は激しく貪り合った。
待ち合わせの居酒屋の個室に入ると二人はすでに待っていた。
「悪い、待たせたか?」
「いや、そうでもない、、、」
そう応えたのは同じ学年の横川亮一。
175の身長で超イケメン。
成績優秀、真面目で誠実、面倒見も良く人望もある。
陸とはある意味正反対の男だ。
その隣に座るのは鈴音京子。
同じく同学年で成績も優秀。
その上、学部一と言われるほどの美形、細身でスタイルもバツグンだ。
見かけによらずサバサバした性格で周りからは男前と言われるが根は優しく思い遣りがある。
二人は交際中だ。
「で、、話って何だ?」
「まあ、とにかく飲めよ、、、」
京子がビールをついでくれる。
それを一気に飲み干す。
「こうして三人で飲むのは初めてじゃないか?」
「そう言えばそうだね、、、」
元々京子とは仲が良かった。
入学してすぐに話をするよらになって親しくなり二人で出かけたりして過ごすことが多かった。
男女の関係になることはなかったが陸にとっては心の許せる数少ない友人の一人。
普段はお京と呼ぶ大切な女性だ。
その京子が亮一に告白され陸も相談された。
そして二人は交際を始めた。
もちろん陸も二人を祝福した。
彼氏として文句のつけようがない男だ。
周りもお似合いのカップルと受け入れられた。
そして幸せそうに寄り添う二人から陸は自然と距離を置くようになっていった。
三人で飲みながら陸は二人の間に流れる微妙な空気を感じていた。
気のせいかも知れないが何かよそよそしい、、、
特に京子にいつもの明るさがない、、、
喧嘩でもしているのか?
余り深刻にならないよう陸は軽く声をかけた。
「君たち、、なんだか雰囲気ヘンじゃね?」
「実は俺達、、、うまくいってない、、、」
「はぁ?」
ニコリともせず真顔で応える亮一にマズったかと後悔する。
「このままでいったら確実に別れる、、、」
「あのな、、、お前のシャレはいつも笑えないぞ、、、」
陸のツッコミに反応することもなく亮一の表情は深刻だった。
「セックスがうまくいってない、、、」
「なんだよ、、、それ、、、」
京子をチラリと見ると俯いていた。
「四カ月前に初めてしたんだ、、、なかなかうまくいかなったが何とか出来た、、、」
「オイオイ、、、」
そんな生々しい話をいきなり、、、
「京子が凄く痛がって、、、それが続いているというか、益々痛がるようになって、、、」
「そうか、、、」
なんと応えていいのか分からない、、、
「二人で色々努力したけどうまくいかない、、、二人とも初めてだから、、、いや俺が悪いんだと思う、、、気持ちばかり焦って、、、そんなこともあってEDになっ
てしまったんだ、、、もう二ヶ月もずっとレスだ、、、そのせいで俺もついイライラして、つまらない事で京子にあたってしまう、、、」
「どうして、、、俺にそんな話を?」
「お前に、、、京子を抱いて欲しいんだ、、、」
「はあ、、、お前、頭がおかしくなったのか?」
「よく考えた、、、俺は京子が好きだ別れたくない、、、
だがこのままだと確実にそうなる、、、俺と違って慣れた男とだったら京子も普通に感じるようになるかも知れない、、、京子も初めは嫌だと言ったけど何とか説得した、、、出来る限りのことはしたいんだ、、、」
そこまで追い込まれているのか、、、
しかし分からない訳でも無い、、、
「どうして俺なんだ?他にもいるだろう?」
「お前は経緯豊富だ、、、オンナにも慣れてる、、、」
「それって、褒めてないよな?」
「それなりにに信頼してる、、、それにお前は口が固い、、、」
「そうかもな、、、」
「それに京子が他の男は嫌だと言っている、、、斎賀がいいそうだ、、、」
「えっ、、、」
それって、、、まさか俺のことを、、、
「誤解するなよ、、、京子は斎賀とだったら、そういう関係になっても絶対に恋愛感情を持つことはない自信があるそうだ、、、だからお前を選んだ。」
そういうことか、、、
腑に落ちはした、、、
だが嬉しいやら、、、嬉しくないのやら、、、
「でもな、、、もう少し、二人で頑張ってみたらどうだ?」
「言っただろう、、、頑張り尽くしたんだ、、、考えに考えた、、、俺だってこんなこと本当はお前に頼みたくはない、、、」
それはそうだよな、、、
「それともお前、、、京子に魅力が無いとでも言いたいのか?」
こいつ、、、なにキレかかってるんだ、、、
「違う、、、お京はキレイだし、いいオンナだ、、、」
「わたし、、、他の人は絶対にイヤ、、、」
俯いたまま京子が呟く。
つづく
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