それからというもの、陸は奈々のことが頭から離れなくなった。
気がつくと奈々の姿を探してしまう自分がいる。
どうしたんだろう、、、俺、、、
意識しないように話しかけてはいるけれど、、、
奈々の方も以前のようなイジりやカラミは無くなり接してくるようになった。
けれど何かよそよそしい、、、
すぐに目を逸らし用事があるからと離れてしまう。
もしかして、、、俺、避けられてるのか、、、
そんな思いを抱きながら一週間ほどが過ぎた頃、、、
大学の人通りの少ない中庭で奈々が男といるのを見かけた。
背がそれなりに高くスラリとした、かなりのイケメン。
二人は互いに見つめ合い真剣に話し込んでいた。
そういうことか、、、
その場を離れようと振り向くと、そこには京子が立っていた。
「陸、、、話があるんだけど、時間ある?」
二人は駅前まで移動してカフェに入った。
「あらたまってどうしたんだ?何かあったのか?」
「亮一が、、、浮気してるの、、、」
いきなり京子が切り出す。
「まさか、、、」
「本当だよ、、、」
ストローでアイスコーヒーをかき混ぜながら淡々と話してくる。
「相手は?」
「同じ外部の鍵谷って子、、、知ってる?」
「ああ、、、あの子か、、、」
ロリの入った可愛い顔をした子だ、、、だが見かけによらずグイグイくる肉食系、、、
実は陸も誘われたことが何度かある。
かなり露骨に迫られた、、、
メンヘラで危ない感じ、、、
もちろん相手にしなかったが、、、
「わたしが陸と逢ってるあいだ、、、彼女に誘われて、、、セックスの練習のつもりで関係を持ったんだって、、、正直に打ち明けてくれた、、、まあ、それはしょうが無いよね、、、彼はもう逢わないって、、、」
そうかも知れないけど、、、
それにそれは二人の問題で、、、
「、、、でも、、、まだ隠れて逢ってる、、、セックスしてる、、、」
「間違いないのか?」
「うん、間違いない、、、」
「そうか、、、でも、、、その、、、お前たち、アレはうまくいったんだろう?」
「うん、、、亮一とも、、イケるようにはなったよ、、、」
京子は言葉を区切り上目遣いで陸を見つめてきた。
頬が薄っすらと赤く染まってる、、、
「でも、、、陸の方がいい、、、ずっと、、、全然違う、、、」
オンナの目だった、、、
たまらないほどの色気、、、
テーブルの上の陸の手を握ってくる。
「わたしだって陸とシタい、、、ガマンしてたのに、、、あの人、、、陸とセックスして思いきりイキたい、、、」
手を握り返せばいい、、、
そうしたら、お前の欲しがっていたものが手に入るんだぞ、、、
悪魔が囁く、、、
しかし、、、
頭に浮かんだのは、、、
ウザくて、面倒くさくて、、、
それなのに誰よりも可愛いくて、、、
俺の腕の中で貪欲に快楽を貪るメスになったオンナ、、、
カラダが溶け合うような最高のセックスだった、、、
俺はアイツが、、、好きなんだ、、、
「俺はお京が好きだ、、、正直、お京を抱きたい、、、お前を思い切りイカせたい、、、でもそれ以上に誰よりも大切な親友だと思ってる、、、これ以上関係を続けたら、、、そうじゃ無くなってしまう、、、」
京子はジッと陸を見つめたあと静かに目を伏せた。
陸はそんな京子を黙って見つめる。
「そうだね、、、陸はそう言うと思ってた、、、」
「横川と良く話し合え、、、あんなオンナ、、、お京の方が何倍もいいことなんか分かってるはずだ、、、それに俺はこれからもずっとお京の味方だ、、、」
「うん、そうするね、、、陸、ありがとう、、、それからわたし、、、陸と一生親友として離れないから、、、覚悟してよ、、、」
「もちろんだ、、、俺だって、、、」
店を出て吹っ切ったような笑顔を見せる京子を見送る。
「センパイ、、、」
声をかけられ振り向くと奈々が立っていた。
つづく
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