「私、Aさんに感謝してるんだ。」
と、大爆笑の後、看護師が言った。
「あら、何?どうしたの、いつもとキャラが違うわね。」
「酷ーい。私だって真面目な時あります。何故なら、今幸せなの。家族っていいなあっ、てね。だってAさんは、先生の息子さんと結婚した、私養子だから義理のお姉さんじゃない。息子さんは甥になるし、全員本当の家族。」
「本当だ。血のつながりは無いけど、私達姉妹だね。なんかあっという間に時が過ぎたから今気が付いた。」
「そうね。こんな休みなんて滅多にないし、毎日忙しいからさ。でね。私が言いたいのは、Aさんがご主人様の家に家政婦として同居してくれたのが、きっかけで今が有ると、ふと、思ったの。言い方悪いけど、Aさん親子で成功したから、ご主人達も同居人を増やした。もちろん先生がご主人に好意が有ったという、ラッキーな事も重なったのもあるけど、Aさんがご主人達の家を家事でやりくりしたからだと思う。」
「ありがとう。ヤリマンちゃん。今の言葉で頑張って来たかいが有ったわ。」
「もう、真面目な話してるのに、ヤリマンちゃんはないよ。まっいいか。奥様が付けたあだ名だからね。」
と、看護師が言ったら、二人は又大爆笑した。
「あら?静かに成ったみたい。奥様帰ったみたいね。」
「うわー、話に夢中でこんな時間、午後の診察始まるよ。」
と、さっきの部屋に行ったら、受付君は、糞塗れで倒れていた。
「あちゃー、とりあえず私が受付を兼務するわ。Aさん掃除と、このバカの体洗って上げて。」
と、下におりて言った。
「やれやれ、でも幸せ。私も夕食の買い出し行かなと。ほら!起きて。そうだ、誰も居ないし、掃除するの私だから、ジャー。」
と、Aさんは、受付君に小便をぶっかけて起こしたのである。
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