「ハル、カレンと何かあったの?」
サリナが尋ねてくる。
「別に、、、」
カレンとはあれから距離を置くようになっている。
当然だよな、、、
本気で好きな男に告白すると決心したのだから、、、
カレンが相手なのだ、、、必ず受け入れるに決まってる、、、
今まで通りの付き合いは出来ない。
「ふーん、、、わたしは二人はてっきり、、、」
「カレンはモテるからね、、、大学生にもメチャ、ナンパされるって言ってたし、、、」
ミズキが横から刺さってくる。
「そんなのカレンが乗るわけ無いじゃない、、、」
「それは分からないよ、、、イケメン学生についフラフラと、、、」
「ミズキ、、、あなたねぇ、、、」
「ゴメン、、、わたしにそんなこと言う資格ないか、、、」
大学生か、、、ミズキは相手を知ってるかもな、、、
「早く仲直りしな、、、じゃあ、わたし部活だから、、、」
サリナがその場を離れる。
カレンは奥山たちと楽しげに話をしていてハル達には興味がないようだ。
「ねぇ、、、ハル、一緒に帰ろうよ、、、」
ミズキが上目遣いで見つめてくる、、、
「いや、、、一人で帰る、、、」
「いいじゃん、、、カレンだって楽しんでるよ、、、」
なんだかコイツ、トゲがあるよな、、、
「ダメだ、、、」
そう言い放つとハルは教室を出た。
カレンは気のないフリをしてハルに注意を注いでいた。
ずっとそうだ。
やはりミズキが行動を起こして来た。
きっと良からぬことをハルに吹き込んでるのだろう、、、
陰でカレンのことをそれとなく悪く言ってることは他のクラスメイトからも耳にしてる、、、
ほとんど相手にされている事も知らずに、、、
今日のことも後でサリナに聞けばはっきりとすることだ。
でも少しだけ心配だ、、、
ハルがヘンに誤解しなければいいけど、、、
でももう少しだ、、、
計画は決めているけど、、、
ミズキの態度をもっと見極めて、、、
大丈夫、、、何があってもハルとわたしは結ばれる運命だから、、、
これからはずっと一緒、、、離れることは無い、、、
いや、させない、、、誰にも渡さない、、、」
つづく
※元投稿はこちら >>