小顔でフランス人形のように整った顔立ち、上気した頬、潤んだブルーの瞳に吸い込まれてしまいそうだ。
ああ、、、ハルから来てくれた、、、
「すごくキレイだ、、、誰よりも、、、」
嬉しい、、、胸が破裂しそう、、、
ハルの唇が近づいてくる、、、
カレンは瞳を閉じた、、、
でも、それなのに、、、
「ゴメン、、、」
ハルが急に離れていく、、、
「えっ、、、」
「ゴメン、、、俺、、、」
再びハルの謝罪、、、そんな、、、
「どうして、、、」
「カレン、、、好きな人がいるんだろう?」
どういう意味、、、それはハルだよ、、、
「ミズキから告白されたときに言われたんだ、、、カレンには好きな人がいるって、、、これから、そいつに告白するって、、、」
話をするハルはすごく辛そうに見えた。
「すごいショックだった、、、でもミズキの告白を断ろうとした、、、そしたら、、、カレンもミズキのことを応援してくれてるって、、、うまくいかなかったらカレンも悲しむって、、、それを聞いて、、、俺が拒んだら、、、三人の関係が壊れてしまうと思ったんだ、、だから、、」
酷い、、、
思っていた事とはまるで違う、、、
抜け駆けしたことはまだ赦せる、、、
でも事実を自分の都合でいいように捻じ曲げて、ウソをついて、、、それに、おそらくハルがわたしに思いを寄せていることに気づきながら邪魔をした、、、
ハルはわたしに気を遣ってはっきりとは言わないけれど、、、そんなの分かる、、、
そんなの、、、いくらなんでも酷過ぎるよ、ミズキ、、、
そして、、、その挙句の果てには他の男と浮気なの、、、
あらためて最低だと思った。
抑え込んでいた怒りが沸々と込み上げてくる。
ミズキのこと信じて打ち明けたのに、、、
ちゃんと筋を通してミズキの気持ちを確かめたのに、、、
このままじゃ絶対に気が治まらない、、、
「カレン、、、俺は帰るよ、、、昨日のことは忘れる、、、一生誰にも言わない、、、カレンには幸せになって欲しい、、、」
「待って、ハル、、、」
今全てを打ち明けることも出来る、、、
でも、それじゃ、、、
「わたし、告白する、、、だから待ってて、、、」
ハルは微笑んでくれた、、、
「頑張れよ、、、」
ハルが行ってしまう、、、
今すぐ縋り付きたい、、、
でもこんな気持ちではそんなことは出来ない、、、
舞台を整えてあのオンナに思い知らせてやる、、、
ハル、ごめんなさい、、、すぐだからね、、、
つづく
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