公平は入学してバスケ部に入るとすぐにサリナのキレイな顔立ちとその大人びたカラダつきに目を付け誘ってきた。
イケメンを鼻にかけた手慣れた誘いに、男性経験の豊富なサリナは公平の本性を見抜き相手にしなかった。
確かに整った顔立ちで外見はいいが、いつもイヤらしい目つきで女を品定めしてる。
見かけが良くてチョロそうな獲物を探してる、、、
典型的なゲスいヤリチンだ。
サリナは中一のときすでにDカップで処女を卒業していた。
そしていろんな男と付き合ってきた。
ただしクズは絶対に相手にしなかった。
サリナはその美貌と大人びたカラダ付きでかなりモテるがそれだけは守ってきた。
けれど恋愛に執着しない性格から付き合っても長続きがしない。
なんとなく物足りなさを感じてしまう。
そのせいもあってサリナは高一の終わりからは特別な付き合いはしないようにしていた。
カズマにしても、その性格とセックスの相性の良さでセフレの関係を続けているだけ。
特別な感情はないし、束縛はせずに都合が悪くなればいつでも区切りをつけられる、お互いにそう約束していた、、、
「なあ、サリナ、、、俺が言うことじゃないとは思うけど、、、そんなに好きだったら本気でいったらどうだ?」
「でもね、、、」
「まあ、少し悔しい気もするけど、、、アイツならって気もするんだよな、、、サリナだったら大概イケるだろう?」
「ところがそうでも無いんだよね、、、色々と、、、」
サリナはずっとハルのことを意識していた。
外見がタイプだということもあるけれど、それ以上にいつも自然体でいるハルに惹かれる。
他の男は自分を少しでも意識して貰おうと躍起になる。
でもハルは違う、、、
自分を飾ることなく誰にでも素顔で接してくれる、、、
自分を売り込もうと力んだりしない、、、
背が高くて、少し童顔で優しげな整った顔立ち、、、
勉強や運動もトップクラス、、、
それなのにひとつも鼻にかけたりしない、、、
わたしが落ち込んでいると、どうしたと声をかけてくれる、、、下心があるでもなく、、、ハルだったら、、、あってもいいのにな、、、
どんどん惹かれていくのに、ハルに近づくには難関があった。
カレンとミズキの存在、、、
つづく
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