「お兄さん本当にありがとうございます。貸してくれたお金絶対返すから」と言った。俺は1つ気になって聞いた。「家は大丈夫?」と聞くと妻は暗い顔なり「多分大丈夫。いざとなったらパパ活して稼ぐから」と悲しそうに笑いながら言った。俺は(やっぱりな)と思い「住む所ないなら、俺の部屋来るか?」と提案すると「えっでも」と言った。「でもじゃない。住む所ないんだろ?」「うん来週出ていかなくちゃいけなくて」「だったら俺ん家来なよ。部屋もあるし丁度家政婦さんでも頼もうと思ってたから。妻ちゃんは家事出来る?」「はい。少しなら出来ます」「じゃぁ決まりだな。家に住みな。飯も風呂もタダだぞ?」「本当にいいの?」「勿の論」と言うと妻は「じゃぁお願いします」と言った。そこからは早く、妻の家に行き部屋に入るとガランとしていて驚いた。「荷物全然ないな」「うん。ほとんど売って借金の返済にしてたから、服が少しあるだけ」と言って妻はキャリーケースを開けると服を詰めた。部屋を出て1階に住んでいる大家に鍵を返した。電車に乗り東京郊外にある俺が住むマンションの部屋に行った。「どうぞ」「お邪魔します」電気を点けると「広いし綺麗」と驚いていた。「ここの部屋使って」「あっはい」と言って妻はキャリーを置いた。俺は他にも風呂の使い方を教えた。「本当にいいの?」「うん。家事全般頼むよ」「はい。お兄さんには返しきれないほどお世話になったから」「お兄さんじゃなくて名前で呼んで」「俺・さん」妻は照れていた。「お風呂今沸かすから、キャリーの服片付けちゃいな」と促し俺は風呂の準備をし、来客用に買っておいたエアマットと掛け布団を出し妻に使う用に言った。
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