まず頻りに帰宅の確認の電話をいれてくるようになった。
仕事中も関係なく。
初めは浮気でも疑っているのかと思ったが、どうやら違うようだ。
凪の帰宅が遅くなるようだったら、帰りに女子会に行くかも知れないなどと言うようになった。
それにスマホを手元から離さなくなった。
たまに早く帰ると必ずスマホをいじっている。
何をしているのかと尋ねても、調べものと応えるだけ。
夜更けにメールの着信音が鳴ったり、電話がかかってくることもあった。
その度に南はその場を離れる。
ほとんどが間違い電話と迷惑メールだと言ってはいるけれど、、、、
以前はこんなことなど無かった。
明らかに怪しいものを感じていたが、南に限ってという気持ちがあった。
でも胸の中のモヤモヤが晴れることは無かった。
そして二週間ほどが過ぎた頃、再び南が夜更けに帰宅した。
この日は前もって女子会で盛り上がってるから遅くなるという連絡は入ったけれど、、、
凪はベッドですでに横になっていた。
時間は1時を過ぎている。
帰ってきた南はやけにテンションが高かった。
「ゴメン、凪、、、また遅くなっちゃったよ、、、」
そう言って服を脱ぎ捨てると下着姿でベッドに潜り込んできた。
「ヘヘッ、、、凪、あったか〜い、、、」
南が抱きついてくる。
「楽しかったかい?」
「うん、すごく、、、みんなで盛り上がったよ、、、ねえ、今度、、、お泊りしていい?」
急に何を言い出すんだ、、、
「お泊りって、、、誰と?」
「そんなの、、、女友達に決まってるでしょう、、、」
「うーん、、、いいけど、、、前もって言ってくれよ、、、」
「あ~、凪、何か疑ってる?」
「そんなこと無いけど、、、」
怪しい気が、、、する、、、
「凪、妬いてるんだ、、、フフッ、、、嬉しい、、、」
「そんな、、、俺、南のこと信じてるし、、、」
そう、、、信じたい、、、
「ふ〜ん、、、ねえ凪、、、しよ、、、」
妖しい瞳で見つめてくる。
そういえばあれからシテない、、、
「ずっとガマンしてたんだよ、、、凪とセックスしたい、、、」
つづく
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