翌朝。
午前10時頃、3人は居間で遅い朝食をとった。
けだるい初夏の陽気が村に訪れていた。
ある晩。
加奈子は鬼瓦村の公民館にいた。
村民主催の歓迎晩餐会に招かれたのだった。
会場は何十畳もある大広間だった。
中央に空間があり、周囲を囲むように座布団と座卓が並んでいた。
そこに数十人の男達が集うた。
加奈子は床の間の前に村長と並んで座った。
村長は67歳。
典型的な農民だ。
色黒で筋肉質な躰だった。
村の女達が拵えた手料理が座卓に並べられた。
村長が加奈子の来訪を歓迎する旨の挨拶をした後、会が始まった。
会は賑やかだった。
地酒を飲んで酔いが回ってくると、男達は中央のスペースで歌ったり踊ったりを始めた。
料理を運ぶ村の女達の尻や胸に手を出し、淫猥な痴戯を始めた。
女達は笑いながら嬌声を上げて逃げ回った。
が、女達もそれを望んでいる節があった。
じきに何人かの女達が捕まって男達に押し倒された。
強引に唇を重ねて女達の和服の中に手を入れている。
荒々しく乳房を揉み、股間を擦っている。
男達は「愛い奴じゃ」と言いながら女達への卑猥な愛撫が続いた。
「ああっ、芳坊、いやよ、離して……」
女達は嫌がるどころか、艶めかしい媚態で男達の欲情を掻き立てる。
そのような淫猥な光景が加奈子の目の前で繰り広げられた。
ペアになった男女はいずれも夫婦ではない。
鬼瓦村では互いに配偶者を交換して性交する風習があった。
祭りや祝いの行事の際には、公然とスワッピングや乱交が行われる。
加奈子は淫猥な光景を目にして自身の下半身が疼くのを感じた。
思わず、隣に座っている村長の股間に手を伸ばした。
「おお、可愛いおなごじゃ」
それを待っていたかのように村長も加奈子の胸に手を入れた。
大広間では乱交パーティーが始まっていた。
大広間のいたるところで女の喘ぎ声や男の呻き声が聞こえる。
正常位で女を激しく責め立てる男。
後背位で女の尻に腰を激しく打ち付ける男。
騎乗位や座位で男に跨りながら激しく腰を振る女。
女の数よりも男の数の方がかなり多かった。
多くの女は一度に複数の男を相手にさせられた。
男に尻を抱えられながら他の男の男根を含まされていた。
加奈子はその光景を目にしながら後背位で村長の挿入を受けた。
四つん這いで尻を掲げさせられている。
村長の男根は短いが太かった。
黒光りした亀頭が大きい。
「ああ……」
加奈子が切ない声を洩らした。
村長は加奈子の尻を抱えて根元まで挿入している。
挿入したまま動かない。加奈子の尻を撫で擦っていた。
「ああっ、お願い、村長さま、あたしのお尻を突いて下さい」
加奈子は思わず懇願した。
抑えがたい情欲の疼きが加奈子を衝き動かしていた。
加奈子の顔の表情が情欲の疼きで歪んでいる。
「奥さんの尻はとても美しい、旦那は今こうして奥さんが他人の男根を尻に受け入れているのをご存じか?」
村長の両手が加奈子の尻を這い回っている。
村長の指が蠢いて加奈子の尻の肉や肛門を巧みにまさぐっていた。
「いいえ、知りません……でも、いいの……、ああっ、お願いです、
あたしのお尻を村長さまの太い男根さまで犯して下さい」
加奈子が再度懇願した。
たまらない疼きが加奈子を狂わせていた。
「では、奥さんの躰に儂のミルクをたっぷりと注いであげよう」
村長は漸く腰をゆっくりと動かし始めた。
他の男女達も大広間で激しい肉弾戦を繰り広げている。
互いに配偶者ではない男女が交わる淫猥な乱交パーティーだ。
夫は自分の妻が他の男に組み敷かれて喘ぐのを見て興奮しながら他の男の妻を犯していた。
妻も自分の夫が他の女を組み敷いて呻くのを見て興奮しながら他の女の夫に犯されていた。
「ああッ、村長さまッ、いいッ、気持ちいいッ!」
加奈子は傍若無人な喘ぎ声を放った。
膝を伸ばして立ち、畳に両手の指先を着けて尻を突き出している。
腰で躰を二つ折りにする格好だ。
村長が緩慢に腰を打ち付けている。
加奈子の尻の肉がパチュンパチュンと音を立てながら波打っている。
「ああッ、村長さまの男根さまでっ、あたしっ、犯されているわっ」
そう叫んで加奈子は甲高い悦びの喘ぎ声を放った。
他の女達も夫以外の男に犯される悦びの声を口々に放っていた。
「加代ッ、あっちで旦那が見てるぞ、旦那と俺とどっちがいい?」
「ああん、そんなこと、言えないッ、旦那の方が……、ああッ、あんたの方がいいッ、ああッ、ああッ!」
「この売女、旦那の前で破廉恥なこと言うなッ、おうッ、うぉッ!」
男は激しく突き立てて射精した。
互いに異常なまでの卑猥な言葉を放ちながら、興奮を昂らせた。
快感の炎がより一層強く燃え上がるように仕向けていた。
そこには一種の演技がかった芝居も含まれていた。
鬼瓦村の乱交パーティーでは無礼講が許されているのだった。
小一時間も経たないうちに、あちこちで女達の絶頂する叫び声や男達の射精する呻き悶える声が聞こえ始めた。
男達は次々と女達の膣に射精していた。
射精した男達はすぐに女達の顔に跨って男根を舐め清めさせた。
男根を舐め清める女達の股間には、既に別の男が腰を入れている。
男達も女達もほとんどが40歳台以上だった。
そう簡単に女達が妊娠するとは思えなかった。
が、妊娠すれば村中総出で祝福され、子供は大切に育てられる。
30歳台半ばの女が一人いた。
その女には特に男達の欲望が集中した。
次から次へと男達はその女に群がった。
それと同様に男達の欲望が集中するのが加奈子だった。
村人でない旅人との性交や妊娠が村の存続を左右するからだ。
大広間では飽くことのない淫猥な性行為が続けられた。
村長は単調な往復運動を執拗に繰り返して加奈子を責め立てた。
加奈子は口を半開きにして涎を垂らしながら快楽に酔いしれていた。
「ああッ、ああッ」
加奈子が四つん這いで喘ぎ悶える。
「ほら、奥さん、どうじゃ、感じておるか?」
村長が加奈子の尻を掴み締めてピストン運動を速めていた。
「ああッ、はいッ、村長さまの男根さまで、あたし、気持ちよくなって……、ああッ、許してッ」
加奈子が髪を振り乱して叫んだ。
じわじわと快感の絶頂がしのび寄ってきていた。
その頃、他の男女ペアは一頻り性交を終えていた。
女達は再び食器を下げたり、追加の料理を運んだりしている。
男達は全裸で酒を飲みながら村長と加奈子の性交を眺めていた。
「ああッ、い、イクッ!」
加奈子は鋭く叫んで崩れ落ちた。
畳の上に俯せになった加奈子の尻に村長が跨った。
加奈子の両腕を掴んで加奈子の尻を激しく責め立てた。
やがて村長は低く呻いて射精した。
数十人の男達がその様子を凝視していた。
村長が加奈子の尻から下りた。
すると、堰を切ったように男達が加奈子に群がってきた。
加奈子は畳の上に仰向けにされ、男に覆い被さられた。
数人の男達が加奈子の躰の周囲に集まってきて、加奈子の痴態に興奮しながら自らの男根を擦り始めている。
男は正常位で加奈子を犯し始めた。
加奈子は男の背中に両腕を回している。
足を大の字に大きく広げている。
自ら躰を開いて男を受け入れていた。
「奥さん、気持ちいい躰だ、儂の子供を産んでくれ……」
男は加奈子の膣に男根を激しく突き立てながら加奈子の耳元で囁いた。
「ええ、産むわ、あなたの赤ちゃんを産ませて、ああッ」
加奈子は理性を失っていた。
ただただ気持ちよかった。
男達の射精を受けたかった。
加奈子を犯していた男が加奈子の膣に射精した。
すぐに次の男が加奈子の尻を掴み、背面側位で加奈子を犯し始めた。
その最中、周囲の男達の中の一人が加奈子の口に男根を挿し込んだ。
加奈子は夢中になって男根を舐めた。
男根に涎を塗し、唇と舌と歯で男根に刺激を与えた。
男は腰を数往復させて加奈子の口内に射精した。
加奈子の口腔内に男の濃厚な精液の香りが充満した。
加奈子は男の打ち放った精液を残らず嚥下した。
後ろから加奈子を犯していた男が射精すると、次の男は加奈子を仰向けにして屈曲位で加奈子を犯し始めた。
加奈子の躰は腰で二つ折りにされ、両足を男の肩に担がれていた。
股間を突き出すような恰好で男に責め立てられた。
「ああッ、ああッ、ああッ、気持ちいいッ、気持ちいいッ」
加奈子は髪を振り乱して喘ぎ叫んだ。
その間、自慰をしていた数人の男達が加奈子の乳房や腹や顔や口内に次々と射精した。
加奈子の上半身のいたるところに男達の精液が飛び散っている。
加奈子の顔は濃厚な化粧水を塗ったように白濁していた。
四十歳台以上の男達だったが、その精液には生殖能力の高そうな粘性と濃厚さがあった。
加奈子を背後から激しく責めていた男が鋭く呻いて射精した。
次の男は加奈子を四つん這いにさせ、肛門に男根を突き立てた。
「奥さん、俺の子供を産む気はないか?」
男が問うた。
「ええ、いいわ、あなたの子供を産むわ、ああッ、気持ちいいの、
あたしのお尻に、あなたの子種を仕込んで、お願いッ!」
加奈子は尻を突かれて全身を激しく前後に揺り動かされていた。
男の激しい情欲に突き動かされる女の姿がそこにあった。
女は男に躰を突き動かされる生き物なのだった。
女は男に躰を支配され責め立てられる生き物なのだった。
周囲の男達は加奈子のうなじや背中や尻に次々に射精した。
肛門を責め立てていた男が呻いて射精した。
加奈子は半狂乱に陥っていた。
次から次へと男達が加奈子の躰に群がった。
次から次へと男達が加奈子の膣や肛門に射精した。
加奈子は何度も何度も絶頂を繰り返し、脳を焼き尽くすほどの強烈な快感に襲われた。
許しを請いながら泣き叫んだ。
後から後から次々に全身を焼き滅ぼすほどの快楽の炎に包まれた。
加奈子の躰に際限なく男根が次々に突き立てられた。
男根、男根、男根、男根、男根、男根、男根、男根、男根、……。
数十人の男達は加奈子の口や膣や肛門、加奈子の躰のあらゆる部位に精液をブチ込み、撒き散らした。
加奈子は頭髪から足先まで男達の精液を浴びせられた。
男達の白濁した汚物で全身に大量のローションを浴びたかのようになっていた。
加奈子の周辺一面に男達の放った精液が大量に溜まっている。
狂宴が終わったのは全ての男が数回ずつ加奈子に射精した後だった。
男達は三々五々、服を着て宴会場を後にした。
加奈子は大広間に一人取り残されて俯せで伸びていた。
動く気力も体力も失せていた。
何度も失神しては目覚め、目覚めては失神していた。
旅の女の躰に向ける鬼瓦村の男達の執念を嫌というほど味わった。
男という生き物のもつ女体への執着、男という生き物のもつ女体への情欲。
男という生き物のもつ女体への支配欲を改めて知らされた。
男達が帰った後、加奈子を介抱したのは昨夜交わった恵津子だった。
バケツに湯を汲んできて、恵津子は加奈子の躰に付着した大量の精液を濡れたタオルで時間を掛けて丹念に拭い取った。
やがて加奈子が起きられるようになると、2人は公民館の中にある浴室へ向かった。
洗い場で恵津子は丹念に加奈子の全身を洗った。
湯船で恵津子は加奈子の躰を優しく愛撫した。
恵津子は加奈子に唇を重ねながら加奈子の乳房と膣を愛撫し続けた。
加奈子は意識を朦朧とさせながらも恵津子の愛撫に喘ぎ悶えた。
加奈子が温泉宿に戻ったのは午前零時を回った頃だった。
恵津子も一緒に宿に来た。
その晩、加奈子は恵津子と同衾した。
加奈子は全ての体力を消耗していた。
床に着くなり昏睡状態に陥った。
寝息を立てる加奈子の躰を恵津子は愛撫した。
加奈子の浴衣を剥いで乳房を口に含んでいる。
加奈子の意識はなかったが、加奈子の乳首は勃起していた。
愛撫されたことによる生理的な反応だった。
恵津子の唇は乳房から下腹部に移り、やがて加奈子の股間へと移った。
恵津子は加奈子の陰部に丹念に唇と舌を這わせた。
加奈子の膣内には大量の精液が残っていた。
膣口から様々な男達の精液が垂れ流しになっている。
恵津子はそれを舌で掬い取って舐めていた。
加奈子の膣から流れ出る精液を美味しそうに舐め吸った。
恵津子の舌が膣内を緩やかに這い回った。
加奈子の膣襞の感触を恵津子は堪能していた。
小陰唇の2枚の唇を自分の唇で交互に挟み込むように舐めた。
大陰唇も同様に交互に口に含んで舐めた。
陰核を舌で巧みに転がした。
加奈子が「ううん……」と呻く。
目は覚まさなかった。
恵津子は加奈子の陰核を執拗に舐めた。
加奈子の膣から再び精液が流れ出ている。
恵津子は加奈子の膣口に舌を挿し込んでそれを舐め取った。
恵津子は四つん這いで加奈子の膣を舐めながら自らの膣に右手の指を入れていた。
激しく擦りながら加奈子の膣を舐め続けた。
やがて静かな室内に恵津子の低い呻き声が満ちていった……。
加奈子は人生で最も強烈な性愛の快楽を鬼瓦村で堪能した。
翌日。
加奈子が目覚めると、恵津子の姿はそこにはなかった。
宿の車で最寄り駅まで車で送ってもらい、加奈子は村を後にした。
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