翌朝、宿を出ると、加奈子は男の運転する車に乗って旅を続けた。
加奈子は東北方面へ北上するように温泉巡りをする予定だった。
男は特に計画のない気ままな旅をしていた。
それで加奈子を車に乗せて加奈子に同行することにしたのだった。
新潟から山形へ入った。
初夏の山形は涼しかった。
山道を進む。
途中、眺望が展けた場所で2人は絶景を堪能した。
並んで立つと男は加奈子の腰に手を回してきた。
加奈子を抱き寄せてキスをする。
加奈子は恍惚となって応じた。
男の巧みな女の扱いに加奈子は完全に惚れ込んでいた。
心も躰もこの男に堕ちていた。
男は加奈子の躰を愛撫しながら加奈子にディープキスをし続けた。
男の手が加奈子の太腿から尻にかけて大きく擦っている。
加奈子の呼吸が荒くなっている。
加奈子は再び激しく疼いていた。
昨晩の男との凄絶なセックスでの快感の記憶が蘇っていた。
加奈子は絶景を目の前にしながら男に尻を抱かれた。
スカートを捲られ、パンティーは膝まで下げられている。
男はズボンのファスナーのみを開け、怒張を突き出した。
いきり立った太くて長いモノが加奈子の躰を奥まで貫いた。
「ああッ」
加奈子が顔を上に向けて喘ぎ叫んだ。
男の唇が加奈子の耳たぶを挟んで舌が耳たぶを舐め回している。
男はゆっくりと緩慢に腰を遣った。
これがたまらない快感を加奈子に齎すのだった。
膣襞にキツく密着した男根が膣内を一往復するのに数秒間をかける。
その重厚な責めが、女の性感帯を激しく刺激するのだった。
加奈子は数分の間にじわじわと追い詰められ、やがて昇りつめた。
「ああッ、もうイクわッ、ああッ、気持ちよすぎるわッ!」
加奈子が尻を打ち振ってアクメに達していた。
絶頂に達しても快感は引かなかった。
男は相変わらず牛歩のような腰遣いを繰り返した。
「ああッ、ああッ」
加奈子が傍若無人な叫び声を放ち続けた。
全身トロけそうな甘美な快楽に加奈子は溺れ続けていた。
加奈子が絶頂に達しても男はゆっくりと腰を前後させていた。
これが加奈子にはたまらなかった。
快感の絶頂が持続して次から次へと加奈子の全身を甘い快楽の炎が包み込んだ。
苦痛を感じるような激しい快感ではなくトロけそうで甘美な、麻薬を用いた性交に近い濃厚な快楽だった。
もちろん、快楽に溺れ続ける体力にも限界がくる。
加奈子が尻を落として「もう許して……」と懇願したところで、男は加奈子の尻から男根を引き抜いた。
男は射精していなかったが、ファスナーの中に男根を収めた。
加奈子の膣から淫液が滴り落ちていた。
男は跪いて加奈子の尻に顔を埋めると、加奈子の淫液を丹念に舐め取った。
膣に舌を挿し込み、唇を使って丁寧に舐め清めた。
そして加奈子のパンティーを上げ、スカートを下した。
そして2人は車に乗り込んで山道を進んでいった。
男と加奈子は温泉宿までの道のりの最中、停車できる人気のない場所を見つけては車を降りて野外性交した。
加奈子はその都度たまらない快楽に包まれた。
男との性行為は若い男のそれのような激しいものではなかった。
女の快楽を持続的かつ最大限に引き出すものだった。
男は一度も射精することなく、加奈子を何度も絶頂させた。
加奈子が昇りつめて快楽の絶頂を一定時間持続させた後、逞しく勃起させたものをそのままファスナーの中に収めていた。
加奈子は男との会話の中で、男が明日には仕事で東京へ戻らねばならぬことを知った。
男の職業を聞いて驚いた。
男は業界では有名なAV男優だった。
女の性感帯を知り尽くし、女体への性技を極め尽くしていた。
プロの女優をイカせる技術をもった男にとって、素人女である加奈子をイカせることは容易だった。
加奈子は男との性交旅行を続けたかった。
が、残念ながら、男との快楽性交は今夜が最後になる。
加奈子と男は蔵王の宿に宿泊した。
2人連れに変更した旨を宿側に伝え、2人は同室に宿泊した。
部屋に露天温泉の着いた広い部屋だ。
2人は夕食時以外、全裸姿であらゆる痴戯の限りを尽くした。
加奈子は壁に両手を突く格好で立たされ、男に浴衣の裾を捲り上げられて尻に右手を入れられた。
男の左手は浴衣の合わせ目から加奈子の胸に入り込んでいる。
加奈子は尻を突き出すように左右に振って喘ぎ悶えた。
加奈子は胡坐をかく男の前に跪き、四つん這いで男根を含んだ。
男が加奈子の浴衣を剥いで加奈子の尻を撫で回している。
次にテーブルの上に座布団を敷き、加奈子をその上に乗せて四つん這いにさせた。
男は加奈子の尻を舐め始めた。
加奈子は男に股間を舐め回されながら甲高い喘ぎ声を放ち続けた。
男の舌や唇が加奈子の陰唇や膣内を這い回った。
「ああッ、ああッ、もうどうにでもしてッ! あたしのおまんこを好きなだけファックしてッ! ああッ!」
男は加奈子をあらゆる体位で責め立てた。
加奈子は両足を宙で泳がせた状態で男に腰を抱えられた。
尻から責め立てられながら畳に両手だけ突いて部屋中を這い回らされた。
布団の上でマングリ返し状態で尻を高い位置に掲げさせられながら膣に男根を上下に激しく突き立てられた。
駅弁の体位で男は加奈子の躰を上下に大きく揺さぶり責めながら部屋中を歩き回った。
加奈子は男の首に両腕を絡ませて泣き叫んだ。
最後は正常位だった。
男は加奈子の両足を大きく広げ、腰を入れた。
ゆっくりと大きく責めながら加奈子にキスを与えた。
加奈子は男の優しく愛情のある性交の中で気が狂うほどの凄絶な快楽に溺れ込続け、やがて失神した。
夜中、男と加奈子は全裸で抱き合って眠った。
加奈子は男の躰と別れがたくなっていた。
が、翌日、加奈子は最寄り駅まで送ってもらって男と別れた。
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